新年あけましておめでとうございます。
今年も楽しくて生活に取り入れやすい薬膳やケアの情報をお届けしたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
「2025年もよろしくお願いします!」
なかなか改善しない冷え性…何で??
大寒波で大雪になったり、冷たい強風の日があったりと本格的な冬になりましたがいかがお過ごしでしょうか。
「寒いと冷えて辛いなあ」「冷え性だからこの季節は体調がイマイチ」という飼い主さんもいらっしゃると思います。
ワンコも同様で、体質だったりシニアだったり産後、病中病後など、様々な理由で冷えやすくなったり、冷えが体の中に溜まっている状態になっている事があります。
ワンコ薬膳相談の方でも「温めてるのに冷え性が改善しない」「温めてる時は良いけど直ぐ冷えてしまう」他にも「温まると体を痒がる」というご相談をいただく事があります。
一口に冷え性と言っても体質や環境で原因はいろいろで、ケアも少しづつ異なります。
今回は冷えのタイプで多い2つの体質についてお話させて頂きます。
飼い主さんにも当てはまる方が多いと思いますので、気になる方は是非愛犬さんとご一緒に体をケアしてあげて下さいませ。
「一緒に冷え対策しようね」
大きく分けて2つ。ワンコと飼い主さんはどのタイプ?
◯エネルギー(気)と血が不足しているタイプ(気血両虚 きけつりょうきょ)このタイプの特徴は
・疲れやすい
・顔が青白い ツヤがない
・被毛にツヤがない
・エネルギー不足
・虚弱体質
・貧血気味
・病中病後
・産後
・寝不足
・手術など
体に負担のかかる治療中、後などがあります。
東洋医学ではエネルギーと血は体を動かしたり温めたり、潤したり栄養を運んだりという役割があります。
エネルギーと血が不足すると血の流れが滞りやすくなり、温める力も弱まって冷えに繋がると言われています。
ケア方法
原因はそれぞれですが、エネルギー不足で体が疲れている事が多いタイプですので先ずはしっかり体を休ませてあげてください。
お散歩も軽めにして、夜はボール投げなどの興奮させる様な遊びは避けてゆったりと過ごすのがおススメです。ただ、飼い主さんの生活リズムやお仕事などの都合でお散歩が夜遅くになるという方もいらっしゃると思います。その場合は走らせたりせず、ゆったりのんびりお散歩して下さいね。
☆飼い主さんは要注意。食生活の不摂生も気血不足の原因に!
飲食の不摂生は体のエネルギーと血をとても消耗します。
「何事もバランス良く!だね」
食べない時は食べないけど食べる時は食べる!暴飲暴食する!のは体に負担がかかり、気血を使い過ぎてしまいます。食生活はバランス良く、冷えが気になる時は生もの、甘いもの、脂、油ものは控えめにしてあげて下さいね。
〇胃腸が弱くて浮腫んでいるタイプ(脾虚湿困 ひきょしつこん)
このタイプは体の中に余分な水分が溜まっていて、体本来の温める力が働きを邪魔されて冷えてしまっている状態です。
胃腸が弱い、または弱っている事が多く、近年人、ワンコ問わずこの冷え性のご相談を受ける事が多くなって来た印象があります。
代表的な症状は
・足が浮腫みやすい 浮腫んでいる。
・体が怠い 重い
・瞼が腫れぼったい 重そう
・食欲不振
・お水をそれほど飲んでないのにお腹がチャポチャポと音がする
・軟便気味
・疲れやすい
・太りやすい
飼い主さんの場合は上記に加えて
・顔色が黄色い
・おりものが濁っている
などがあります。
「近年増えている印象」とお伝えしましたが、ここ数年、気候変動の影響なのか、梅雨から夏の湿度が非常に高く、本来なら乾燥してくる秋もまだまだ湿度が高く、体の中の余分なお水がなかなか抜けないまま冬を迎え、冷えてしまうワンコや飼い主さんが増えているのかもしれません。
【つづく】