乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。
今回は、馬と猫と犬の冬モードについてのお話です。
寒い季節になると、ペットたちの行動にも変化が表れます。
こたつの中に潜り込む猫、ストーブの前を離れない犬。
それぞれの“冬モード”を見ていると、寒さへの感受性や快適の基準が少しずつ違うことに気づきます。
では、馬はどうでしょう?
今回は、馬・猫・犬の「寒さへの反応」や「冬のケア」を比較してみたいと思います。
寒がり度合い、いちばん強いのは?
見た目では毛のふわふわ感が強い猫や犬のほうが寒さに弱そうに感じるかもしれませんが、実は“寒さに強い”のは犬です。
犬は元々、外で暮らしていた歴史が長く、寒さに強い犬種も多くいます。柴犬やゴールデンレトリバーなどは、冬でも外で元気に過ごすことができます。

一方で、猫は寒さにとても敏感です。
特に室内飼育の猫は温かい環境に慣れているため、急な冷え込みで体調を崩しやすい傾向があります。朝晩の寒暖差にも弱く、快適な場所を求めて一日中移動していることも。

では馬はというと――
実は「寒さにはそこそこ強いけれど、冷えには弱い」という、ちょっと複雑なタイプです。
馬の寒さ耐性と“冷えの落とし穴”
馬は大きな体と豊富な筋肉を持つため、体温を保つ力は高いほうです。
ですが、風や湿気、汗の冷えにはとても弱く、適切な管理をしないと筋肉がこわばったり、体調を崩してしまうことがあります。特に、運動後の冷え込みや冷たい風が吹き込む環境は要注意です。
猫や犬のように「毛布にくるまる」「こたつに入る」といった行動ができないぶん、人の手で“寒さ対策”をしてあげる必要があるのが馬の特徴です。

それぞれの「寒い日の過ごし方」
・猫:快適な場所を探して、丸まって眠る。日なたや毛布の上が定位置。
・犬:活動量はあるが、寒さに弱い犬種は服やヒーターが必要。
・馬:朝晩の冷え対策や、運動後の保温がポイント。馬着やブランケットを使用。
どの動物も、寒さそのものよりも「冷え続けること」が体にとって負担になります。
それぞれの特性を理解し、人が工夫して環境を整えることが、冬のケアには欠かせません。
冬に見せる“らしさ”がある
猫のまんまる寝、犬の雪の中でのはしゃぎっぷり、そして馬が白い息を吐きながら立つ静かな姿――
どの動物にも、冬にしか見られない“らしさ”があります。
私たち人間も、寒さをただ我慢するのではなく、ぬくもりを楽しんだり、動物たちの変化に目を向けたりしてみませんか?
小さな「違い」を感じることは、命ある存在と過ごす冬の、ちょっとした贅沢なのかもしれません。





























