進由紀

馬が出てくるおすすめの映画紹介 〜 基本編 〜

乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。
今回は『馬が出てくる映画』のご紹介です。

新型コロナ感染症の流行で、お家時間がぐっと増えましたよね。
心配や不安の募るご時世ですが、そんなお家時間のお供に♪私の主観でおすすめしたい『馬が出てくる映画』をご紹介したいと思います。

まず一度は見てほしい基本編3作です。

1. ブラック・ビューティー 黒馬物語(1994年アメリカ)

馬に携わる人だったら一度は観たことがあるでしょう。
観たことない人は、ぜひ観て欲しい馬映画の基本の基本です。

原作は、児童文学の古典「黒馬物語」
世界で1番最初、イギリスに動物愛護に関する法律が制定されるきっかけになったと言われるお話です。

美しい牧場に生まれ、理解ある生産者と飼い主に恵まれて素晴らしい馬に成長したブラック・ビューティーだが、人間の事情によって様々な混乱に翻弄されていく。

人と馬が生きるとは、人とは、馬とは
ビューティーの物語は、今でも全世界の多くの馬が辿る運命。
そして自分は?自分だったらどう生きるのか?そんなことを改めて問いたくなる映画です。

1970年と2020年にもビューティーの映画がありますが、1994年のお話が原作に忠実でおすすめです!

2. ワイルド・ブラック 少年の黒い馬(1979年アメリカ)

巨匠フランシスFコッポラが製作総指揮を務めたこの作品は、馬映画として最高峰と言えます!

1隻の船が大海で遭難し、船が沈没してしまう。
1人の少年と漆黒のアラブ馬がだけが無人島に漂着し、九死に一生を得る。
少年と馬に無言の友情が芽生え、その後救助された少年と馬は

70年代の映画なので、ストーリーは既視感あるかもしれませんが、何と言ってもこの映画は映像が美しいです。
馬の優美さ精悍さ、そして馬への愛情が全編に散りばめられています。

映画に登場した馬は、ヒューストンの牧場で飼われていた全米最高の血統を誇るアラブ馬、カス・オーレ号。
73年から76年までアラブ馬のタイトルを総ナメにしていた名馬です。
撮影は、カス・オーレ号が生き生きと美しく映るためにさまざまな工夫がされ、危険な撮影には保険会社からNGが出て、影武者の馬が3頭用意されたそうです。

馬の美しさを堪能できて、少年との間の愛に涙する名作、おすすめです!

3. 緑園の天使(1945年アメリカ)

馬映画の傑作であり、馬映画のバイブルなのではないかと思う位、馬との夢物語の元祖のような作品です。

イギリスの片田舎、馬好きの12歳の少女ベルベット(エリザベステイラー!)は、偶然にも素晴らしい競争能力を持った暴れ馬パイと出会う。
その後、元ジョッキーの青年が現れ、ベルベットとパイは青年の力を借りて、世界最高峰の障害レース、グランドナショナルに挑戦する。

12歳のエリザベステイラーが実際に大部分でパイに騎乗しているのですが、これがとても上手でこの物語のリアリティーさを作っています。
ストーリーはワイルドブッラック同様ありがちな話ですが、描かれる馬がとても魅力的でリアリティーのある事、見て良かったと思える映画です。

馬は、ずっと人とともに生きてきた動物です。
どの時代を描くにも、馬が登場することが多いですね
馬が出てくる映画の名作は、まだまだ沢山あるので、またご紹介します♪

 

進 由紀

進 由紀

投稿者の記事一覧

(すすむ ゆき)
乗馬インストラクター
全国乗馬倶楽部振興協会認定指導者

2002年より乗馬クラブでインストラクターとして働く

「馬は自分を映す鏡」の様な存在です。
自分の行動に対しての答えを、いつも分かりやすく返してくれます。
だからこそ、いつでも正直に、真剣に、謙虚に、馬と向き合う事が出来ます。
それは時に苦しいけれど、そんな時にもポッと何か閃きをくれたりする。
馬はとても賢くて、優しくて、そしてどんな馬もみな、真面目で頑張り屋です。

出会った馬には、幸せを感じながら人間と仕事をしてもらえるように。
また馬の素晴らしさを一人でも多くの方に知って頂けるように。

馬と共に成長し、人々に貢献する事を目標に、日々奮闘しています。

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