進由紀

馬と仲良くなろう part7 頭絡をつけてみよう

乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。
馬装の中でも少し難しい頭絡の装着です。
どうしたら馬も心地よくつけてくれるか、などのコツをお話します。

頭絡とは

馬の頭に装着する馬具。
ハミという金具を馬の口にくわえさせます。
そのハミには手綱がついており、それをライダーが持ってライダーの拳から手綱、ハミを通して馬の口に様々な指示を伝え、馬とコミュニケーションを取ります。

頭絡の付け方

1、頭絡を持って馬の左側から近づきます。

・まず、手綱を馬の首にかけてから、繋がれている馬の引き手を外します。

※無口を外す前に必ず手綱を首にかけましょう。
 馬が動いた時に、放馬(馬が逃げてしまう事)しないように手綱で抑えることができるからです。

・左手に頭絡を持ちながら無口を外し、右腕にかけます。
・すぐに右手で頭絡の上部を持ちながら馬の顔を抑えます。
・左手はハミを支えます。ハミと一緒に馬の口の前に手を添えます。
・左手の親指で馬の口角の部分を軽くくすぐると馬が口を開けてくれるので、そっとハミを口に入れたら右手で頭絡を引き上げましょう。

※ハミを口に入れる時に、ガチャガチャと歯にハミを当ててしまうと、馬はとても不快で、頭を上げて嫌がってしまいます。
それを繰り返すと、頭絡をつけようとすると頭を上げて下げてくれなくなってしまいます。
ハミを口に入れる時には、声をかけながら、丁寧にかつスムーズにできるようにしましょう。

2、頭絡を引き上げたら、左手も使って馬の耳を通しましょう。

3、馬の前髪は額がわの上にだし、たてがみを整えます。

4、正面からハミや額革がまっすぐになっているか確認して、鼻革、頬革を締めます。

鼻革は馬の顔との間に指が2本入るくらいに締めます。
緩いとハミが安定しづらく、コミュニケーションに不具合が起きます。
頬革は拳ひとつ分くらいたるませて締めます。
頭絡が外れてしまわないようにつける部分ですが、きついと呼吸ができなくなってしまいますので注意しましょう。

ハミについて

ハミは馬と人を繋ぐコミュニケーションツールとしてとっても大切です。
サイズや形状は馬に合ったものを使用しましょう。
ハミを口に入れる前に、汚れていないか、傷つけるような尖がないか確認しましょう。
冬場は冷えているのでお湯などで予め温めておいてあげると、馬も安心してくわえてくれると思います。

頭絡をスムーズにつけるのは、最初は少し難しく感じるかもしれません。馬が口を開けてくれない、頭を上げてしまうという時には、自分がその原因を作っていないか振り返ってみてくださいね。
ハミは歯に当てない!これとっても大事です!

 

馬と仲良くなろう part6 馬装編

進 由紀

進 由紀

投稿者の記事一覧

(すすむ ゆき)
乗馬インストラクター
全国乗馬倶楽部振興協会認定指導者

2002年より乗馬クラブでインストラクターとして働く

「馬は自分を映す鏡」の様な存在です。
自分の行動に対しての答えを、いつも分かりやすく返してくれます。
だからこそ、いつでも正直に、真剣に、謙虚に、馬と向き合う事が出来ます。
それは時に苦しいけれど、そんな時にもポッと何か閃きをくれたりする。
馬はとても賢くて、優しくて、そしてどんな馬もみな、真面目で頑張り屋です。

出会った馬には、幸せを感じながら人間と仕事をしてもらえるように。
また馬の素晴らしさを一人でも多くの方に知って頂けるように。

馬と共に成長し、人々に貢献する事を目標に、日々奮闘しています。

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