ある日、産まれて間もなく捨てられた仔猫に出会ったら、あなたはどうしますか?
今回は、バッグに詰め込まれ公園の片隅に捨てられていた11匹の仔猫との出会いから、仔猫たちを里親さんへお渡しするまでに起こった私の体験談をもとに、
*仔猫を拾ったときにすること
*仔猫のお世話と里親探しを分担する
*里親さんにお渡しするタイミング(時期)
*大切なこと
を連載でご紹介します。
――*―――――――――――――――――――――――――
その1 「仔猫を拾ったときにすること」
――*―――――――――――――――――――――――――
桜の花が散った頃、ある日の早朝、いつもの公園でいつも通り犬たちと散歩をしていると、グラウンドの反対側で暴れている2羽のカラスがいました。
異様な雰囲気を感じよくよく観察していると、カラスの足元で仰向けになり動く小さな動物が見えました。
「仔猫!」
考える間もなく、大声を出し無我夢中でカラスを追い払っている最中、飛び立つカラスの足から落下する仔猫もおり、カラスが離れたときに落ち着いて周りを見ると傷ついた仔猫が4匹、うち3匹は救える状態ではありませんでした。
残りの1匹を手にしたとき、聞こえくる仔猫の鳴き声が他にもあることに気づきました。
近くの草むらに置かれたバッグの中から聞こえる鳴き声、途中まで開いていたバッグのチャックをあけるとたくさんの仔猫が「詰め込まれて」いました。
バッグに折り重なり入れられていた仔猫は、7匹。
カラスの攻撃でケガをした仔猫が1匹。
救うことができなかった仔猫が3匹。
気持ちいい青空ひろがる春の朝、11匹の仔猫をバッグにいれ捨てた人がいたのです。
まずは、病院へ ~ 健康チェックと月齢確認 ~
仔猫を育てた経験がなく、知識が皆無な私が真っ先に向かったのが動物病院。
獣医さんに仔猫たちの体重測定と健康チェックをしてもらいながら、
・仔猫たちの月齢がどのくらいなのか?
・お世話の仕方は?
・気を付けることは?
これから8匹の仔猫をどうしたらいいか?そんな不安は横において、獣医さんに協力してもらいながら里親を募集するための写真撮影と特徴・年齢・健康状態のメモ作成を淡々とすすめました。
里親を募集するため準備 ~ 写真撮影と特徴・年齢・健康状態のメモ作成 ~
動物病院で診察・健康チェックをしながら撮影とメモ作成をしていくと、里親探しのポスターを作ったり、SNSでのシェア・里親募集サイトへの投稿作業がスムーズにできます。
目が開いたばかりの推定生後2週間の仔猫が4匹
仔猫たちは、2匹の母猫から産まれている。
どんな環境でどんな飼育をしているのか、容易く想像できる飼い主です。
オスメス混在の多頭飼育・未去勢未避妊。
今更、仔猫たちを捨てた飼い主を考えても、この仔たちを幸せにすることはできない。
色々な思いや考えを横に置き、動物病院にいらっしゃっている飼い主さんや獣医さん・看護師さんに
1匹でもいいので仔猫を預かっていただけないか?
里親になって頂けないか?
出会う人、次から次に声をかけ続けていきました。