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その2 「仔猫のお世話と里親探しを分担する」
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離乳前後の仔猫たちに大切なことは、まず体温調整ができない身体を「保温」することです。
そして、お腹いっぱいミルクを飲ませ、排泄をさせること。
ミルクは2~3時間おきに飲ませるため、お世話には昼夜問わず時間が必要になります。
そして里親探しは、
1.ポスターを作成して動物病院やペットショップ、人が集まりやすい場所
2.SNSや里親探し専門サイトへの投稿
3.仔猫への問い合わせ、里親希望の方との連絡・調整
などがあります。
仔猫のお世話・里親探し、どちらも試行錯誤が必要となり多くの時間がかかります。
仔猫にとっても、仔猫を保護している人にとってもできたら「世話」と「里親探し」で役割分担ができるとストレスも少なく、スムーズに事を運んでいくことができます。
私の場合、仔猫たちの検診に行った病院で運よく仔猫たちを預かりお世話をしていただけるご夫婦と出会ったことで、里親探しに専念することができました。
このこともあり、仔猫の数を上回る問い合わせと里親希望の申し出をいただき、8匹の仔猫を拾った日の夜、すべての仔たちの里親さんが決まったのです。
きっと、8匹すべての仔に里親さんが見つかるまで数カ月はかかるだろう、、、
もしかしたら、我が家に家族として迎える仔がいるかも、、、
などという不安は、無用の長物でした。
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その3 「里親さんにお渡しするタイミング(時期)」
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仔猫が離乳する時期は、早くて生後1ヶ月。
それまでは、2~3時間おきにミルクを与え、排泄をさせていくため、日中家族が不在になあるお宅や仔猫を育てた経験がない里親さんには、お世話をすることが難しいもしくは不可能になります。
里親さんにとって、そして何より仔猫にとって、大きな負担がなく暮らしていけるようになる時期は、離乳して、離乳食をがつがつ食べ、排泄も自分でできるようになったからです。
発育が早い仔で「40日」遅い仔で「2ヶ月」が目安です。
仔猫を早く家族に迎えたいと思われる里親さんもいらっしゃいますが、まずは仔猫たちのことを考え、双方に負担が少ないタイミングを相談してください。
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その4 「大切なこと」
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カラスに傷つけられた仔猫を見つけたとき、そして仔猫の鳴き声が聞こえてきたバッグをあけ、数えきれないほどの仔猫を見たとき、まず浮かんできた言葉が「どうする?」
次に「放っておけない」最後に「何とかなるはず、何とかする」でした。
大切にすることや考え方は、人それぞれ違いはあります。
でも「命の大切さ」に違いはなく、命を救う人の行動を支えてくれる人も多く存在します。
あなたが、もし捨てられた仔猫や仔犬、迷子にであったら、まずは自分でできることの最大限をイメージして行動してください。
自分ひとりでできない部分には、それができる人が加わってくれるはずです。