必ずしも防げるという訳ではありませんが、早いうちからケアしてあげると腎臓病の予防や軽減につながります。
既に腎臓病を発症していたり、その一歩手前のワンコも楽にしてあげる事が出来ます。
心当たりのある飼い主さんにオススメのケアをご紹介します。
「胃熱」「肝熱」に対するケア
「熱」への対策だからと冷たい物を食べさせれば良いという訳ではありません。
冷たすぎる食べ物は、内臓を疲れさせこれも胃の不調の原因となり、本末転倒となってしまいます。
気を付けたいのは「熱をこもらせない」事です。
ワンコのメイン食材であるお肉は、体温を上げるパワーの強い鶏肉、羊肉、鹿肉は避けてあげましょう。
ですが、ドッグフードは殆どが鶏肉ベースですし、胃熱があるワンコでもアレルギー対策などで羊、鹿ベースのフードを食べている事もあります。
また、フードジプシーという言葉がある位、新たなドッグフードを探すことはとても大変な作業です。
そこで取り入れて欲しいのが、フードへのトッピングです。
「胃熱」「肝熱」のあるワンコにおすすめなトッピング食材は、白菜・大根・トマト・セロリ・カブ・キャベツのうち1~2種類を使ってみてください。
アレルギーがなければ、その日の気分で選んでいただき、細かく切って昆布出汁で煮てフードにかけてあげてください。
昆布出汁だけでも「胃熱」「肝熱」に充分な効果があります。
消化が心配でしたら、茹でた後にミキサーなどでポタージュにしてあげるとお腹への負担を軽くできます。
我が家では、昆布を15cm位にカットして、1ℓのお水に半日程度漬けておいた「昆布水」をご飯作りに使っています。
昆布出汁は、腎臓病のワンコのケアにも効果がありますので、活用してみてくださいね。
※冷蔵庫保存で3日程度しか保ちません。飼い主さんのお味噌汁などに利用すると使い切れます。
腰を冷やさない!!
腰を冷やしてしまうと腎臓に負担がかかるだけでなく、浮腫みやすくなり、腰痛の原因になります。
これからの季節は、特にクーラーと湿気で冷えやすいので、腹巻きをしたり、Tシャツを着せて冷やさない様にしてあげてください。
※「冷やさない」ことが重要で「温める」わけではありません。
「ワンコは床に近い所に居るから冷えやすいし暑くなりやすいんだよ。」
ツボ押しとマッサージでケアを
今回は、腎臓病のワンコにお勧めのツボマッサージです。
◎ 腎兪(じんゆ)
一番下の肋骨をたどり、背骨にぶつかる所にあります。
腎臓の病気のケアにとても重要なツボです。
腎臓の機能を正常にしてくれます。
腰の疲れにも良いです。
10秒~15秒程押します。
◎ 太谿(たいけい)
後ろ足の内側、足首の直ぐ上で骨の盛り上がった所とアキレス腱の間の赤の☆印の場所にあります。
腎臓を丈夫にし、全身のエネルギー調整、喉の渇き、腰の弱り、尿の減少、乾いた咳、便秘、乾燥して痒みのある皮膚に効果があります。優しく撫でるか、5秒指圧してゆるめる、を30秒間くらい繰り返します。
◎ 三陰交(さんいんこう)
後ろ足の内側で、黄色の★印の場所にあります。
脾系、腎系、肝系の3つの経絡が交わっている所で、脾、腎、肝を強化し、喉の渇き、皮膚の痒み、貧血、情緒不安定にも効果があります。
優しく摩るか、10秒~15秒指圧します。