健康・病気

馬の皮膚のかゆみ(後編)

次に、このかゆみに関しては、予防することが最善の策です。
刺咬昆虫に対する防御の第一線は虫よけ剤です。
ただし、すべての虫よけスプレーが効果があるわけではありません。
色々なものを試してみる必要があります。ペルメトリンまたはピレスロイドを含む製品は刺咬性ユスリカに対して最も効果的であり、毎日使用することで暴露を減らすことができます。

このかゆみを防ぐもう 1 つの方法は、フェイスマスク、イヤーネット、または全身用のフライシートの使用です。
ただし、これらの予防用品は、アレルギー症状が出る前に馬に装着した方が良いです。
アレルギーを患っている馬の上に乗せると、馬は引っ掻き続け、フライシートやマスクを破ってしまいます。
またフライシートに熱が蓄積して馬をさらに不快にさせたり、細菌にとって湿った環境を作り出したりするため、高温多湿の環境では逆効果の場合もあります。

刺咬昆虫への曝露を制限するための対策は

  • 昆虫が活発ではない早朝に運動する
  • 馬房のボロや尿をこまめに掃除する
  • 厩舎の中に扇風機を設置する

 

  • 池や水たまりなど虫が発生しそうな場所をなくす。ある場合は馬を近づけない。
  • 刺咬昆虫の幼虫の数を減らすために水桶を頻繁に掃除する

かゆみの症状を軽減するサプリメント

皮膚が乾燥または損傷している馬、またはかゆみに苦しんでいる馬の場合、オメガ 3 脂肪酸 (FA) を多く含む飼料やサプリメントがアレルギーの重症度を軽減するのに有益であることがわかっています。カナダのある大学の研究では、亜麻仁(オメガ3脂肪酸が豊富)を補給した馬は、補給しなかった馬に比べて、このかゆみに悩まされることが少ないことが実証されました。他の研究でも、かゆみのアレルギー症状を軽減する上でオメガ-3 (FA) を摂取することの利点が示されています。科学者たちは、オメガ-3 FA とその抗炎症特性が、かゆみによる皮膚の炎症を軽減するのに役立つと推測しています。

多くの高級品質の飼料には、馬の皮膚と被毛の健康を維持するのに役立つオメガ脂肪酸やその他の栄養素が適切な比率と量ですでに強化されている場合もありますが、足りない場合はサプリで補ってあげると良いかもしれません。 

毎年アレルギーが発症する馬は今からフライシートを使用するなどして対策すると良いと思います。スイートイッチの名前がついたラグなんかもあります。色々調べて合うものを探してみてくださいね。

馬の皮膚のかゆみ(後編)

進 由紀

進 由紀

投稿者の記事一覧

(すすむ ゆき)
乗馬インストラクター
全国乗馬倶楽部振興協会認定指導者

2002年より乗馬クラブでインストラクターとして働く

「馬は自分を映す鏡」の様な存在です。
自分の行動に対しての答えを、いつも分かりやすく返してくれます。
だからこそ、いつでも正直に、真剣に、謙虚に、馬と向き合う事が出来ます。
それは時に苦しいけれど、そんな時にもポッと何か閃きをくれたりする。
馬はとても賢くて、優しくて、そしてどんな馬もみな、真面目で頑張り屋です。

出会った馬には、幸せを感じながら人間と仕事をしてもらえるように。
また馬の素晴らしさを一人でも多くの方に知って頂けるように。

馬と共に成長し、人々に貢献する事を目標に、日々奮闘しています。

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