今年の夏も暑くなる予報です。
暑さもさることながら、犬にとってつらいのが湿気です。
体調を崩しやすくなる梅雨の季節、愛犬たちができるだけ快適に過ごし、体調を整えていけるようにする方法について、考えてみましょう。
犬は梅雨になると不調になりますか?
梅雨時期になると、犬も体調を崩しやすくなることがあります。
まずは、犬が不調になりやすい理由と対策を知っていきましょう。
《 梅雨時期に犬が不調になる理由 》
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高湿度
- 皮膚トラブル:湿度が高くなると皮膚が蒸れて、皮膚炎や真菌感染(マラセチア皮膚炎など)が起こりやすくなります。特に被毛が密集している犬種やアレルギー体質の犬は注意が必要です。
- 耳の感染症:湿気がこもりやすい耳の中は、細菌や真菌が繁殖しやすくなり、外耳炎などの耳の感染症を引き起こすことがあります。
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温度の変化
- 食欲不振:急激な温度変化や湿気の多さから、食欲が減退することがあります。
- エネルギー消耗:暑さや湿気のために体温調節が難しくなり、エネルギーを多く消耗します。
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運動不足
- ストレス:雨が続くことで散歩の機会が減り、運動不足やストレスがたまりやすくなります。運動不足は肥満や関節問題、行動問題(過剰な吠えや破壊行動など)につながることがあります。
梅雨時期の犬の不調を防ぐための対策
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皮膚と被毛のケア
- 定期的なブラッシング:被毛の通気性を良くし、皮膚を清潔に保つために定期的にブラッシングを行います。
- 乾燥を保つ:濡れた場合はすぐにタオルで拭き、必要ならドライヤーで乾かします。特に足の間や耳の裏など、湿気がこもりやすい部分を注意します。
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耳のケア
- 定期的な耳掃除:湿気が多い時期には耳の中を定期的にチェックし、汚れや湿気を取り除きます。適切な耳掃除用品を使い、過度に掃除しすぎないように注意します。
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室内環境の管理
- 除湿機やエアコンの活用:室内の湿度を適切に保ち、快適な環境を作ります。理想的な湿度は40~60%です。
- 通気性の確保:室内の空気を適度に換気し、湿気を逃がします。
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食事と水分補給
- 栄養バランスの良い食事:皮膚や被毛の健康を維持するために、栄養バランスの良い食事を提供します。特に皮膚に良いとされるオメガ3脂肪酸を含む食品を取り入れると良いでしょう。
- 新鮮な水の提供:いつも新鮮な水を用意し、適切な水分補給を促します。
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運動と遊び
- 室内での運動:雨の日でも室内で遊べるおもちゃやゲームを用意し、運動不足を補います。トンネルやボール遊び、知育玩具などが役立ちます。
- ストレス発散:十分な遊びとコミュニケーションを取り、ストレスを発散させます。
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定期的な健康チェック
- 獣医の診察:皮膚病や感染症のリスクが高まるため、定期的に獣医の診察を受け、異変があれば早めに対処します。
これらの対策を講じることで、梅雨時期でも犬が快適に過ごせるようにすることができます。
湿度が高くなると皮膚トラブルやストレスが増えることがありますので、日々のケアと環境づくりを意識していきましょう。