健康・病気

ゆるっとワンコ薬膳のススメ 〜年の初めに基本の「キ」- 3 ~ 東洋医学の体質チェック〈2〉

中医学体質チェックの続きです。

チェックシートで当てはまるものが3つ以上なら、それが対象となる方の体質です。
タイプは一つとは限りません。いくつか重なる場合もあります。
重なった体質の養生を少しずつ取り入れてみて下さい。

陰虚(いんきょ)

《 チェック項目 》
3つ以上あてはまったら「陰虚タイプ」

・乾燥肌
・肌に痒みが出る
・眩暈がする。かすみ目になる
・手のひらや足の裏が熱い(肉球が熱い)
・喉が渇く、水をよく飲んでいる
・寝汗をかく
・火照りやのぼせがある(ワンコの場合は頭が熱い)
・頬や目が赤くなりやすい
・便秘気味
・便がコロコロしている
・痩せ型
・微熱がある
・舌にヒビが入っている
・舌の色が赤い
・舌が薄くて小さい
・舌の表面が乾いている
・舌苔が少ないまたは無い

*「陰虚」タイプのケア方法*

・ゆったりとした生活を心がける
・睡眠をたっぷりとる。早寝を心がける
・ストレスを溜め過ぎない。
・冷たい物を無理に食べない
・人間はお酒の飲み過ぎに注意しましょう

*お勧め食材*

豚肉 手羽先 山芋 オクラ 白キクラゲ スイカ 梨 牛乳 豆乳 昆布など

※激辛、暑過ぎるものは避けましょう。

痰湿(たんしつ)

《 チェック項目 》
3つ以上あてはまったら「痰湿タイプ」

・体が重くて怠い
・手足が浮腫みやすい(肉球がブヨブヨしている)
・眩暈や吐き気がする
・胃がムカムカしている(ワンコの場合、食後にゲフゲフとしている)
・胸のつかえ感がある(ワンコの場合、カハッと大きく咳の様な事をしたりする)
・痰が良く出る。喉からガラガラと音が出る
・雨や湿度が高い日は体調が悪い
・下痢、軟便が多い
・甘いもの、脂っこいものが好き
・肥満 水太り 
・体がブヨブヨしている
・舌苔が厚い
・舌が大きい。ボテっとしている

*「痰湿」タイプのケア方法*

・体をちょこちょこ動かす
・水分、甘い物、油ものを食べ過ぎない
 ※ワンコはジャーキーなどの脂の多いものは控えめに。
・食事は腹八分目に
・人間は意識して汗を出す

*お勧め食材*

小豆 黒豆 昆布(海藻類) 大根 白菜 きのこ類 アサリ シジミ 
人間は、筍 烏龍茶など

※筍は食物繊維が多過ぎるので、ワンコにはあまりお勧めしません。
 特に腸が弱いワンコはかなり負担になる事があります。
※消化の良い物を食べ、胃に負担をかけない様にしましょう

陽虚(ようきょ)

《 チェック項目 》
3つ以上あてはまったら「陽虚タイプ」

・顔色が青白い
・動悸、息切れがする
・寒がり
・お腹や腰回りが冷たい
・下半身が冷えやすい(ワンコは腰から下、または後脚の肉球が冷たい)
・明け方に下痢をしやすい
・寒いと体調を崩しやすい
・夏でも冷えている(寒がる)
・トイレが近い
・舌の色が白っぽい
・舌苔が白っぽい

*「陽虚」タイプのケア方法*

・体を内外から温める
・日光を背中にあて、陽気を取り込む
・日向ぼっこをする
・軽くでも運動習慣をつける
・ワンコは小豆温パックなどで体を温める(カイロは温度が高すぎるのでNG)
・体を冷やす服装は避ける(ワンコはシャツ一枚でOKなので着せて冷気が直接当たらない様にする)
・人間は湯船にしっかり浸かる

*お勧め食材*

羊肉 鮭 ニンニク 生姜 かぼちゃ
人間は、エビ、ネギ、ニラ、胡椒 山椒など

※犬に生のエビは絶対に食べさせないで下さい。
 生のエビに含まれるチアミナーゼという成分がビタミンB1欠乏症を引き起こします。
 加熱してあれば大丈夫ですが。
※犬や猫にネギやニラは絶対に食べさせないで下さい。命に関わります。
※犬や猫に刺激の強い香辛料も好ましくありません。
※アイスクリームなど、冷たい物は避けましょう

陽盛(ようせい)

《 チェック項目 》
3つ以上あてはまったら「陽盛タイプ」

・暑がり
・汗をかきやすい
・呼吸が荒い(ワンコの場合はハーハーが多い)
・顔や目がいつも赤い
・赤みのある吹き出物が出来る
・皮膚トラブルが多い
・口臭がある
・歯槽膿漏や口内炎がある
・口が渇いていて冷たいものが欲しい(犬や猫の場合は水を飲む量が多い。よく水を飲む)
・声が大きい
・興奮しやすい
・食欲旺盛で油っこいものが好き
・便やオナラが臭い
・舌の色が赤い
・舌苔が黄色

*「陽盛」タイプのケア方法*

・人間ならランニング、ワンコはしっかりめのお散歩をする
・ゆったり過ごす時間を作る
・足のマッサージをする(ワンコは肉球マッサージ)
・人間は薄味を心がけ、お酒の飲み過ぎに注意する

*お勧め食材*

ナス きゅうり 冬瓜 トマト 小豆 ワカメ 昆布 豆腐 柿 梨 スイカなど
人間は、ミント 緑茶など

※ミントはワンコはOKですが、猫ちゃんは絶対にNGです。
 肝機能障害を引き起こす事があります。
 また、人間もワンコも癲癇などの痙攣発作の心配がある場合は、
 発作を誘発する事がありますので注意が必要です。
※熱を増す香辛料は控えましょう

「小桃は気滞、痰湿、陽虚がちょっとづつあるよ。
みんなもチェックしてみてね。」

次は、ワンコ薬膳レシピ紹介です。

ゆるっとワンコ薬膳のススメ 〜年の初めに基本の「キ」- 2 ~ 東洋医学の体質チェック〈1〉

境谷真佐子

境谷真佐子

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(さかいだにまさこ)
タイ式ヨガインストラクター

「あるなら探せ。無ければ作れ」をモットーに、愛犬の快適な生活とお出かけを探求しています。 楽しいお出かけ情報や、グッズのリメイク術をご提案していきます。

愛犬小珠のブログ『小珠メモ』:https://ameblo.jp/umeran0412/
心臓病、パグ脳炎の小珠(こだま)との日々

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