「ワンコを回復させるのに頑張らないといけないかなあ…私も疲れてるんだけどなあ…どうしよう」と悩まなくても大丈夫です。
今年の秋は、人もペットも疲れています。
普段の生活の中でほんの少し気を付けてあげるだけでワンコも飼い主さんも回復しやすくなります。
気軽に「やってみるか!」ぐらいのお気持ちでワンコのケアをしてみてください。
普段の生活でちょこっとだけ気をつけてあげること
《 消化優先のご飯 》
「疲れてるならしっかり食べなきゃ!食べさせなきゃ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、疲れた体はいつもよりも消化・吸収・分解・排泄する力が落ちています。
・全体の食事量を1割程度減らしてみる。
毎食でなくても大丈夫、夜だけ減らすなどしてみましょう。
・1日2食のワンコは、3食にしてお腹への負担を減らしてみましょう。
あまりに疲れていたり、病中病後、ハイシニアのワンコは4食に分けてもOKです。
私の経験ですと4食はかなり忙しくなります。
飼い主さんの負担になる様でしたら無理はしないで下さいね。
︎《 激しい運動は避ける 》
先にお話させて頂いた通り、秋は「肺」に負担がかかる季節です。
「肺」は、運動能力にも関わりがあり、夏の疲れがとれない状態で空気の乾燥や運動のしすぎで肺を疲れさせてしまうと夏に消耗した「心」の疲れも合わさってより不調を起こしやすくなります。
「心」は精神的な事にも関わりがあるとお話させて頂きましたが、「肺」は憂いや悲しみと深い関わりがあります。
疲労や不調を感じていたら、日光を浴びてゆったりとお散歩したり、日向ぼっこなどをして心と体を整えてあげて下さい。
お昼寝も有効です。
「疲れたら、ちゃんとオヤスミしてね」
ツボと経絡マッサージ
※長時間マッサージをする必要はありません。目安として時間を指定しているものもありますが、数秒でも充分な効果があります。長くても15分以内に終えるようにしましょう。
※犬に「痛気持ちいい」感覚はありません。あくまでも優しくマッサージしてください。
※術後は、獣医さんの許可が出るまでマッサージはしないでください。
︎《 心経絡のマッサージ 》
前脚の外側、人間で言う小指側のラインにあります。
「心」の流れを良くして血流改善のほか、情緒不安定、不眠の時も効果が期待出来ます。
脇の方から第五指(小指)にかけて優しく摩ってあげて下さい。その後に
︎《 足三里(あしさんり)》
後ろ足の膝のすぐ下の☆印の場所にあります。
胃腸を丈夫にし、エネルギーを強めてくれるツボです。
筋肉にもエネルギーを与え、体力をつけてくれます。
15秒ほど優しく指圧してください。
《 温浴 》
ある程度体力がある場合になりますが「ちょっとシャンプーは疲れちゃうかも?」という時におススメです。
心臓より下にお湯を張り、手桶などでゆっくりと体にお湯をゆっくりかけてあげて下さい。
体が温まり、筋肉がほぐれます。
汚れもかなり落ちます。
我が家ではベビーバスと小さなバケツを使っています。
もちろんシャンプーの前の予洗いにも最適です。
次は、ワンコ薬膳のレシピ紹介です。