健康・病気

ペットの医療・健康 第12回 「てんかん」について知ろう

ペットの医療・健康
     

第12回 「てんかん」について知ろう

    


「てんかん」とは、様々な症状が発作のように繰り返し出る脳の病気と言われていますが、まだまだ原因不明な部分がある病です。

原因を特定できるものを「症候性てんかん」特定できないものを「突発性てんかん」とよばれています。詳しいメカニズムについては、不明なことが多く、確定的な診断を行う為には、CTやMRI検査が必要になります。
ただここで間違えてはならないのは、発作が起きたからといってすぐに脳内疾患となるとは限らないということです。発作には、心疾患や高血糖・低血糖、低カルシウムなど、脳内疾患以外が原因の場合もあるため、てんかん症状がみられた際は、動物病院で診断を受けましょう。

「てんかん」症状の種類

発作の症状には、大きくわけて2つあります。

①部分的な筋肉の「けいれん」や「ひきつけ」
意識があり体が動かない。
部分的に身体がけいれんを起こしている。

②全身的な大きな「けいれん」
意識がありません。
全身けいれんには、3つのパターンがあります。

 【パターン1】
 突然気を失い倒れ、「体をのけぞる様に突っ張る」
(この時、奇声を発することがあります)
 それから「四肢を激しくけいれんさせる」状態が続きます。
 【パターン2】
 強直発作(強直けいれん)
 「体をのけぞる様に突っ張る」四肢を伸ばすだけのけいれん。
 【パターン3】
 間代発作(間代けいれん)
 「四肢を激しくけいれんさせる」縮んで伸びるという早い運動を繰り返すけいれん。

「てんかん」発作が出たときに気をつけること

愛犬や愛猫に突然おそってくる発作。
いつもとまったく違う愛犬・愛猫の症状を見たとき、どんな飼い主さんであっても冷静でいれなくなる状況です。しかし、一呼吸して、焦らず愛犬・愛猫の状態を観察しましょう。

発作を起こしているとき、体をおさえたり、ゆらしたりしないでください。
また、口の中にものを入れたりしないようにしましょう。故意でなくとも、手を噛まれたり、呼吸ができなくなることがあります。

落ち着いて周りの状況を確認します

*危険なものはないか?
*落ちてくるものはないか?

そして意識がはっきりしていないことが多いので、気をつけながら抱き上げるか、柔らい場所に移して様子を見てあげてください。

動物病院で診断するときのチェックポイント

*どのような発作だったか?
*発作が何分くらい続いたか?
*発作を起こしたとき何をしていたか?いつもと違うことはあったか?
*意識はどうであったか?
*発作のあとはどんな様子だったか?

可能であれば、動画で撮影し獣医さんに見せて下さい。より的確に診断することができます。

 

「てんかん」は、遺伝性疾患でもあり、重症度によっては、一生薬を飲む必要がある子もいます。
飼い主さんにできることは、検診などの定期的なチェックです。どのような病気にもいえますが、動物たちは痛みや苦痛を私たちに話すことができません。だからこそ、飼い主さんの日頃のケアが大切なのです。


突然起こる発作、そして原因やメカニズムに不明な部分が多いてんかん。
だからこそ、実際に愛犬愛猫の発作に遭遇した飼い主さんの話やその後の対応、どのようなことに気をつけ、治療を行っているかが、万が一の一緒に暮らす愛犬愛猫の身に起きたとき、私たちの判断の助けとなります。
次回から2回にわたり、飼い主さんお二人の体験談をご紹介します。

 

2014年9月12日掲載

 

 

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 GORON 吉川奈美紀 

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