吉川奈美紀

犬と猫の五感シリーズ 1 『視覚(視力・色覚)』

犬と猫の五感シリーズ!
今回ご紹介するのは『視覚』です。
人との違い、その理由を視力や色覚の側面からみていきます。

猫の視覚(視力・色覚)

猫の色覚は、
「緑」と「青」は、うっすらと認識でき
「赤」は、見えにくく灰色に見えている
といわれています。

また、猫の視力は、人の10分の1程度であると考えられています。
しかし、狩猟動物ゆえに、動体視力(動物をとらえる視力)がとても優れています。
猫が薄暗闇でも動物をとらえることができるのは、人が視覚的認識に必要としている光量の6分の1でも動きやものを判別することができるからです。
暗いところでは、光を少しでも多く取り入れようと猫の瞳孔(黒目)はひらきます。
明るいところでは、光が入りすぎないように瞳孔を縦に細めて調整しています。

犬の視覚(視力・色覚)

昔、犬には、色覚がなく白黒の世界で生きているといわれていました。
しかし、最近の研究では、犬が色を近くできることが分かってきました。
でも、人とは違い、犬は限られた色のみを知覚しているようです。

犬には、
「赤・黄・緑・オレンジ」の範囲の色が、ひとつの色(濁った黄色)
「青・紫」の範囲の色が、ひとつの色(濁った青)
に見えています。
つまり、赤・黄・緑・オレンジの区別/青・紫の区別ができないようです。

本来、犬は夜行性であり、これらの色を見分ける必要がなかったのかもしれません。

【 写真を撮ったときに目が光る理由 】
本来、夜行性の犬や猫にとって、暗闇でも視覚を保てることが獲物を捕らえるときに有利になります。
そのため、暗闇でもできるだけ光を集めるために目の奥(網膜の裏)に色彩豊かで光を反射する細胞層(タペタム)があります。
写真を撮ったとき目が光るのは、フラッシュがタペタムに反射するためです。

吉川 奈美紀

吉川 奈美紀

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(きっかわ なみき)

ヨガ・ピラティス・空中ヨガ インストラクター
メディカルアロマアドバイザー

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