ここ数年、私たち日本人の犬と過ごす生活スタイルが大きく変わってきました。
ひと昔前までは、番犬として屋外で飼育されていた家庭が多かった犬たち。
今やペットは家族の一員として、室内で私たちと寝起きを共にするのが当たり前となってきました。
住環境が引き起こす犬の生活習慣病
近年、生活様式の欧米化により普及している住環境が、関節疾患を主とした変形性関節症など犬の骨格系生活習慣病の原因となっています。
【 疾患の原因となる住環境 】
・フローリング → 滑りやすく、関節に負荷をかけます
・ソファやベッド → 飛び降り飛び乗りが、背骨・膝・肩関節などに負担をかけます
【 引き起こされる疾患 】
・骨折
・靱帯断裂
・脱臼
・椎間板ヘルニア など
住環境の改善と対策
【 フローリング 】
すでにあるフローリングには、滑り止め効果のあるワックスやコーティングを施したり、カーペットやクッションフロアを敷くといいでしょう。
ペット飼育対応の滑りにくいフローリング材もあります。
これから家を建てる方は、そのような建材から選んでください。
【 ソファ・ベッド 】
大きい段差があるところには、犬用のスロープや階段を作り関節への負担を減らしてあげましょう。
犬にもある現代病
私たち人が現代のストレスから発症する自律神経失調症のような不調が、犬たちにも起こっています。
都市で生活する飼い主の不規則な生活リズム、冷暖房の普及や室内照明によるバイオリズムの乱れなどが、犬たちのストレスとなり体調不良を引き起こすことがあります。
春夏秋冬の気温変化の波にそった体の変化、日の出とともに活動をはじめ日没には休息を、、、
自然界で生活していたときは、地球のバイオリズムに合わせ規則正しく働いてきた身体の機能が徐々に崩れることで、少しづつ不調が蓄積されさまざまな疾患を引き起こすことになります。
特定の病気の原因となるわけではないため、わかりにくくこれらの原因に気づけないこともあります。
ストレスや生活リズムの変化、現代の暮らし方が犬たちの病気の原因になることもあるということを認識しながら、犬たちと暮らしていければ、愛犬の小さな不調を感じ取り、改善することもできるのではないでしょうか。