中医学(中国の医学)における薬膳の基本的な考え方、体を構成している3要素「気・血・水 (き・けつ・すい)」の体質診断。
今回は、『血』についてです。
『血虚』の体質『瘀血』の体質
血虚…血が足りない、貧血の手前の状態です。
瘀血…血が流れにくい、滞っている状態です。ドロドロ血です。
チェックしてみよう!
【 血虚チェック 】
1~2つ当てはまるなら「血虚気味」・3つ以上は「血虚」
◎舌が白っぽく、表面に亀裂が多い
◎フラフラしている・立ちくらみしている
◎毛艶が無い・毛が薄い・脱毛(血の状態は被毛にも出やすい)
◎貧血気味
◎爪や肉球がひび割れる(乾燥してる子も注意です)
◎四肢が冷たい
◎ヒートの出血が分かりにくい・周期が長い
◎目のトラブルが多い
◎痩せ気味
◎眠りが浅い
『気虚』(「気」が足りない)の子に『血虚』(「血」が足りない)子が多い傾向があります。
出産やヒート、手術で血をたくさん失った子は、要注意です。
被毛があるワンコは、「顔色」で分かりづらいです。
舌を見てチェックしましょう。
舌の列紋が深ければ深いほど、疲れも深く、「血」も「気」も足りて無い状態です。
肉球で見る場合は、乾燥やひび割れ、うろこ状になっていたら『血虚』です。
【 瘀血チェック 】
1~2つ当てはまるなら「瘀血気味」・3つ以上は「瘀血」
◎舌が紫色
◎痛みが強い(触られると嫌がる・小さな痛みも強く出ます)
◎麻痺がある
◎しこりができやすい(腫瘍などの塊は水や熱、「血」の滞りからできると言われてます)
◎出血しやすい
◎足先が冷たい
◎寒がり
◎フケが多い
◎皮膚にシミがある
他に、ヘルニアのワンコに浮腫みや『瘀血』が多い傾向があります。
シミが多い、または急に増えてきた時は『瘀血』を疑いましょう。
特に、急にシミが増えた・舌に黒いシミが出来た時は、是非検査をしてください。
『瘀血』が進み、病気になっていることがあります。
『瘀血』は、万病の元といわれるぐらい、注意が必要です。
次に、『血虚』『瘀血』それぞれのケアの仕方をご紹介します。