次に、日々できる熱中症予防のケア方法をご紹介します。
食事は「消化最優先」の日をつくりましょう!
毎日頑張らなくても大丈夫です。
週に1〜2日だけご飯の量を1割程度減らしたり、フードならふやかしたり、フードにお湯をかけて油を軽く落とすなど、お腹を労り、休める日を作ってあげましょう。
飼い主さんも、油物は控えたり、腹6〜7分目の日を作って体を休めてあげるのがおススメです。
〈 フードの油抜き 〉
フードをザルにいれて、上から熱湯を一周程度回しかけるだけです。
必ず冷ましてからワンコに与えてください。
体を冷やさないように心がけよう!
これから梅雨に入ると、湿度の影響で浮腫みやすくなったり、胃が重怠くなったりする事があります。
「浮腫み」は「冷え」を呼び、「冷え」は様々な流れを滞らせてしまいます。
〈 普段は温めるというより「冷やさない」を心がけてあげてください 〉
冷えが気になるワンコや飼い主さんは、時々温灸や小豆温パックで5分程度でも体を温めてあげるとても良いケアになります。
冷えやお腹の不調、腰痛などがある子におススメです。
※人間が使うカイロは使用しないで下さい。
ワンコの皮膚は人間よりも薄くて弱く、低温やけどになりやすいです。
実際低温やけどの症例がかなりあります。
※「温めなくては!」と頑張る必要はありません。
余分な熱は熱のヘドロの様な状態で体の中にこもって悪さをする事があります。
マッサージでケア
〈 ワンコのマッサージで気を付けること 〉
長時間マッサージをする必要はありません。
数秒でも充分な効果があります。
長くても3つで10〜15分以内で終わらせてください。
1〜2分でもOKです。
ワンコに「痛気持ちいい」感覚はありません。
あくまでも優しくマッサージしてあげてください。
「何事もほどほどにだね」
《 足三里(あしさんり)》
・位置:
後ろ足の外側で、膝のすぐ下の☆印の位置にあります。
・作用:
胃腸を丈夫にし「気」を強めるツボです。
胃、脾臓、筋肉にエネルギーを与えて体力をつけてくれます。
・ツボマッサージの仕方:
10〜15秒指圧するか、小さく下向きにマッサージしてください。
《 中脘(ちゅうかん)》
・位置:
みぞおちとおへその間の☆印の場所にあります。
・作用:
胃腸の働きと血流を良くして調子を整えてくれます。
油物やなまものを食べた時、消化不良の時にもおススメのツボです。
・ツボマッサージの仕方:
ここは10〜15秒くらい指圧するか、優しく摩ります。
《 肝兪(かんゆ)》
・位置:
背骨の両側で、第9胸椎と第10胸椎の間の☆印の場所にあります。
・作用:
「肝」のバランスを正常にして胃の働きを良くします。
肝臓の働きが悪いと先ず固くなる場所なので、肝臓が気になる方はチェックしてみて下さい。
・ツボマッサージの仕方:
15秒ほど指圧します。
次は、浮腫みと熱中症対策の薬膳ごはんレシピの紹介です。