春から初夏へと季節が移り、気温がどんどん上昇してきました。
場所によっては早くも29℃になる日もあったりと、今年も夏になる前から暑くなる事が予想されます。
そうなると人もワンコも心配になるのが「熱中症」です。
今回は毎年恒例の熱中症と、普段から出来る対策のお話です。
「今年も暑くなりそうね」
熱中症とは?
熱中症とは東洋医学でも西洋医学でも「体に溜まった熱が上手く放熱されず、体温調節が出来なくなっている」状態を指します。
重症になると命に関わります。
私自身、熱中症になった経験があります。
経験する前は「長時間暑い中にいると徐々に気分が悪くなっていくのかな?」とおもっていましたが、実際は全く違いました。
冷房で涼しい電車を降りて、目的地までわずか5〜6分と猛暑の中を歩いていたのは短時間だったにも関わらず、急な目眩と頭痛、吐き気がおこり、立っていられなくなりました。
幸い目的地には到着しておりましたので、そこで横になって休む事が出来ました。
比較的軽度でしたので、1時間ほどで起き上がれる様にはなりましたが、頭がぼーっとしたり、ふらつきがあったりと完全に回復したのは次の日の夕方くらいだったと思います。
これが自分よりも小さなワンコだったら?
体力の無い子供やお年寄りだったら?
若くて体力があってもその時の体調によっては命の危険があると感じました。
皆さんもワンコのお留守番やお散歩の時には、エアコンやクールウェア、氷枕などを用意して対策はされてると思います。
しかし、その時の体調や体質で熱中症になりやすくなっている事があります。
次にご紹介する項目をチェックして、是非ワンコと飼い主さん、ご家族の皆さんでご一緒にケアしてあげて下さいね。
「皆んなでチェックしてみてね」
熱中症になりやすい体質と体調って?
・体が疲れている
・持病がある
・消化器系が疲れている 弱い
・血が薄いまたは滞っている
・病中病後
・産後
・手術後
・ヒート中または前後(飼い主さんも生理中、前後は注意が必要です。)
・冷え性
・寝不足
・自律神経の不調
などがあります。
今年は多い!春からのお腹の不調
今年は春の陽気が強烈で、かなり影響を受けたワンコと人が多かったようです。
その後は雨が続いて湿度が高くなったり、また乾燥したり、急に寒くなったりと不安定な気候の影響でお腹の不調が出ているワンコが多い様子です。
東洋医学的な消化器系(脾・胃)の働きは
〈 脾 〉
・飲食物の消化吸収
・体内の水分の吸収、排泄の促進
・血が血管から漏れない様にする
・気を上に上げる
〈 胃 〉
・飲食物を受ける
・飲食物を消化する
・気を下に下げる
これらの働きがあります。
脾・胃(消化器系)の働きが弱ると浮腫みや怠さ、食欲不振、吐き気、下痢や軟便などの不調に繋がります。
「脾・胃の不調=熱中症になりやすい」という訳ではありませんが、東洋医学では「脾・胃は体調の要」と言われています。
体を整える重要ポイントになりますので、是非ケアしてあげてくださいね。
「小桃も胃が疲れやすいから、ご飯とマッサージでケアしてるんだよ」
次に、日々できる熱中症予防のケア方法をご紹介します。