空も高くなり、涼しくなって心地良い季節になりました。
だんだんと気温が下がるにつれて、空気中の湿度も下がり、そろそろ乾燥が気になる季節です。
東洋医学で秋は「肺」が頑張る季節です。
この時期、呼吸器やお肌が弱いワンコやシニアのワンコは、乾燥と冷えによるクシャミや咳、鼻水などの症状が出やすくなります。
そして、「肺」と兄弟の様な関係にある「大腸」も疲れやすく、便秘や下痢になりやすい季節でもあります。
乾燥対策としては加湿器を使ったり、保湿クリームなどを塗ったりしますが、実は体の中からも潤わせる事が出来ます。
そこで今回は「体の中から出来る乾燥対策」についてお話させて頂きます。
《ご注意ください》
今回の乾燥対策はあくまでも「乾燥や呼吸器系の不調による咳、クシャミなどの対策」です。
心臓の不調による呼吸器の不調には、効果が弱いのでご注意下さい。
「潤いはオトメのタシナミよ!」
体の中も乾燥しちゃうんです!
「え?体の中って乾燥するの?」と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに生き物の体は皮膚に覆われ、バリア機能によって様々な刺激から体内を守っています。
それと同時に呼吸器など、外界とも繋がっています。
呼吸器は、体の外から空気を取り込み、体内から二酸化炭素などの古い空気や老廃物を排出します。
そのため、湿度の低い季節は、「肺などの呼吸器」も乾燥しやすくなります。
実は「胃」までも乾燥してしまうんです。
肺が乾燥すると、咳や喘息、クシャミなどの呼吸器の不調と、肌荒れ、そして先ほどもお話させて頂いた便秘、下痢などの大腸の不調もなりやすくなります。
お水を飲めば潤うの?
「お水をきちんと飲んでいれば大丈夫!」という訳ではありません。
せっかく水分を摂取しても、そのお水を保水して巡らせる動力が無ければ体を潤わせるどころか「古いお水」として体内に溜まってしまい、浮腫みや湿熱などの不調を呼ぶ原因となります。
《参考》「湿熱」については5月の記事をお読みください。
https://goron.co/archives/11239
特に、呼吸器系が弱いワンコやシニアのワンコは、保水・動力のパワーが不足しがちです。
薬膳ご飯でパワーを補給して、マッサージや適度な運動で巡りを良くしてあげて下さい。
《ご注意ください》
激しい運動は必要ありません。
のんびり散歩で充分です。
秋は「肺」が疲れやすい季節ですので、早寝早起きでのんびり過ごすのがおススメです。
続いて「〜体の中から乾燥対策〜 《レシピ紹介》薬膳ごはんで潤いケア!」
ワンコ薬膳のレシピ紹介です。