乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。
今回は、馬の背中についてです。
人が乗る部分でる背中に問題を抱えてしまっている馬は少なくありません。
残念ながら、馬は不快感や痛みにも関わらず、私たちの為に働いてくれています。
もちろん全ての馬がそうであるわけではありません。
痛みに弱い馬はそれに耐えることが出来ません。
そういう馬は悲しい旅路を辿ってしまうこともあるのです。
私たちはそういう馬の痛みの兆候にいち早く気づき、ケアをしてあげなければいけません。
こうした馬の変化に気づくためのポイントを知っておきましょう。
背中に問題を抱えた馬が示す兆候
・動きがフラットになり、座りやすいように感じる
・動きがギクシャクしている
・常歩の4拍子に乱れがある
・横方向への動きができな
・鞍を乗せる時に噛もうとしたり蹴ろうとしたりして嫌がる
・背中を触ろうとすると背中を震わせる
・ライダーが乗った時に背中を落とす
など
そして、こういった痛みなどの背中の問題が起きる原因も知っておきましょう。
馬の背中に問題が起きる原因
・ライダーの体重が馬の背中に対して重すぎる。
それに耐えうる正しいトレーニングを受けていない、馬の身体の準備が出来ていない
・ライダーの誤った座り
・道具を使用して馬の動きに制限をかけた状態で、正しく運動できない
・装鞍の不具合
など
馬は、人間が乗るために進化したわけではありません。
人が乗る限り、こういった背中の問題を防ぐために、人がケアやトレーニングなどの努力を続けなければ背中の問題は常に付きまとうものです。
まずは、正しいトレーニング、正しい運動方法、正しい騎乗をすること。
もし兆候が現れたらすぐにケアをして悪化しないようにすることが大切です。
ケア方法としては、これまでご紹介してきた、マッサージやアロマセラピーなどを行いましょう。