梅雨時期に不調になりやすいワンコにおススメの梅雨ケアをご紹介します。
梅雨に不調になりやすいワンコにおススメの梅雨ケア
*週に1〜2日でもOK!ご飯を1割程度減らしてみましょう!
湿度が高い梅雨は胃などの消化器系が疲れやすく、浮腫みや肌荒れなどになりやすいです。
この時期だけご飯やフードを1割程度減らす事で消化の負担を軽くし、体の流れを整えてあげることができます。
毎日である必要はありません。週に1〜2日だけでも効果が得られます。
︎*冷たいもの、なまものは控えめに
気温も湿度も上がる梅雨はお散歩に出るとワンコは体温を下げるためにハーハーと息が荒くなります。
少しでも早くおさめてあげたくて、冷たいお水や氷を与えたりして体を冷やそうとする飼い主さんも多いと思います。
しかし、お腹の中を冷やしすぎてしまうとかえってお水が溜まり、浮腫んでしまったり、胃を疲れさせたり、お水を追い出そうと下痢になったりしてしまいます。
帰宅したら涼しい部屋でゆっくりさせてあげれば適温まで体温は下がりますので、体内から無理に冷やそうとしなくても大丈夫です。
また、なまもの・油や脂の多い食べ物も胃に負担をかけ、浮腫みを呼びますので控えめにしてあげて下さい。
*水分を適量摂取させましょう!
「え?浮腫むのに水分摂るの?」と思われるかもしれませんが、体内に溜まった古いお水を追い出すのに新鮮な水分は必要です。
お水を無理に飲ませる必要はありません。
動物は自分の体に「必要だ」と感じればお水をしっかり飲みます。
ただ「うちの子、お水を飲まなくて…」というお話もよく聞きます。
「ボクもお水あんまり飲まないなー」
その場合、我が家の愛犬達の様に手作りご飯で体に必要な水分が足りているか、古いお水が体に溜まっていてなかなか出ていかず、浮腫みが強いのでお水を「飲まない」のではなく、溜まっているお水だけでアップアップしている状態になってしまっていて「お水を飲めない」という状態になっている事が多いです。
「ちゃんとおトイレしてるのに」と思っていても、血やエネルギーの滞りにより水分をきちんと出せていないのです。
健康な体であれば日々の食事やマッサージなどで改善しやすいですので、是非ケアしてあげて下さいね。
病気や投薬の影響で浮腫んでいる場合も効果がありますので、ワンコの体力と相談しながらケアしてみてくださいね。
「私も病気だったけど、ご飯とマッサージでお水出ししてたんだよ」
※ワンコ薬膳先代アシスタントの小珠です。病気の影響で多飲多尿、浮腫がありましたが日々のケアでお水出ししていたおかげで最後まで穏やかに過ごしました。
適度な運動も大切!
無理に走らせたり、長時間のお散歩は必要ありません。
5分から10分程度、ゆっくり歩くだけでも充分な効果があります。
体を動かす事で血やエネルギーの流れを良くし、特に「歩く」事は消化器系や排泄器官に良い刺激を与えて排尿、排便を促します。
結石持ちのワンコにもおススメです。
ただ、気温が高くなって来ていますので早朝や日が落ちてからなどの涼しい時間にお散歩して下さいね。
「快適にお散歩したいから、涼しい時間にね」
ツボ押しでマッサージケア
*腎兪(じんゆ) のツボ
「腎兪」は、背骨の両側で、第二腰椎と第三腰椎の間、一番下の肋骨を辿って背骨にぶつかる☆印の場所にあります。
腎臓の最も重要はツボで、お水の流れを良くしてくれる他にも内臓のバランスを整える効果があります。
前後にさすったり、10秒ほど優しく押します。
*命門(めいもん)のツボ
命門は腎兪の間の◆︎印の場所にあります。
おへその真裏と覚えると分かりやすいです。
冷えを改善し、体全体の不調を整えてくれます。ここは優しく指で摩ってマッサージして下さい。
*足三里(あしさんり)のツボ
後ろ足の外側で、膝のすぐ下の☆印の位置にあります。
胃腸の働きを正常に導いてくれます。
弱った後ろ足を強くしてくれる効果もあります。
小さな円を描くように10秒ほどマッサージします。
※ワンコには「痛気持ちいい」感覚はありません。あくまでも優しくマッサージしてください。
※長時間のマッサージは必要ありません。
数秒ツボに触れるだけでも充分な効果が得られます。
今回は3つ全部合わせて長くても5分程度で終わらせる様にしてください。
次は、梅雨の不調をワンコ薬膳でケア!レシピ「お腹を温めて浮腫解消!鰯とかぼちゃのおじや」のご紹介です。