愛犬の熱中症を予防するために、日頃から私たち飼い主にできることがあります。
知っているだけで、万が一に役立つことも。
どうぞ参考にしてください。
熱中症予防のために日々「注意すること」と「できること」
消化器系が疲れていると食べたものをエネルギーに変えて巡らせる力が弱くなるだけでなく、お水もちゃんと吸収出来なくなります。
せっかく熱中症の予防にと水分を摂取させてもうまく吸収されないと、体の負担になってしまうことがあります。
気温と湿度が高い梅雨から秋のはじめは、下記の事に注意して生活するようにしてあげて下さい。
○ ジャーキーなどの油分の多いものは控えめにしましょう
○ レバーなどの臓物系は消化に負担がかかるので避けたほうがいいです
○ ドッグフードの場合は、フードをザルなどに入れ熱湯をサッと回しかけて油抜きしてあげると胃腸への負担が減ります。
*油もある程度は必要な栄養ですのであくまでもサッと
*冷めたことを確認してから与えてください
○ 食べる量を全体の一割程度減らす
○ マッサージやツボ押しでお腹の働きを良くし、浮腫みにくくする
○ 血になるもの(牛肉や豚肉の赤身、青魚、鰹、ビーツ、小松菜、ニンジンがオススメ)を積極的に食べる
他にもクーラーなどで冷えすぎると浮腫みやすくなったり、外との温度差に体がビックリして熱中症になることもあります。クーラーの風を直接当てない、夏用のシャツを着せる、腹巻をするなどして冷え過ぎないようにしてあげて下さいませ。
ツボマッサージで熱中症予防!
お腹の調子を整え、浮腫をとるツボをご紹介します。
【 注意事項 】
*ご紹介するツボは「普段からやっておきたいケア」です。熱中症の時に使うツボではありません。
*犬に「痛きもちいい」感覚はありません。あくまでも優しくマッサージしてあげて下さい。
★足三里(あしさんり)
後ろ足の外側で、膝のすぐ下にあります。
写真の★印の場所です。
胃腸を丈夫にし、「気」をパワーアップしてくれます。
小さな円を描くように10〜15秒ほどマッサージします。
★中脘(ちゅうかん)
鳩尾とおへその間にあります。
写真の♦︎印のところです。
胃腸を丈夫にし、消化能力を高めてくれます。
15秒ほど優しく押すか、下に向けて円を描くようにマッサージします。
★腎兪
背中側の一番下の肋骨をたどってぶつかる背骨の両側にあります。
写真の★印の所です。
優しく指圧してあげて下さい。
そして、ここは冷やさないようにしてあげて下さい。
もし、熱中症になってしまったら
どんなに対策をしていても、体調やタイミングで熱中症になってしまう事もあります。
ワンコは喋れませんので、いち早く症状に気付いてあげる事が重要です。
熱中症の主な症状は
○ 呼吸が荒く、心拍数が多い
○ 舌や口の中が赤い
○ 落ち着きが無く、ヨダレが多い
○ 水を飲みにいかない・食べない
○ ボーッとしてフラフラしている
○ 横になって起きあがろうとしない
○ グッタリいている
こんな症状が見られたら速やかに涼しい場所に移動して、体に水をかけて風に当てたり(扇風機などを使う)太い血管のある頭、喉、脇の下、お腹、内腿に氷嚢などを当てて冷やしてあげて下さい。
これはあくまでも応急処置です。
できるだけ早く動物病院で処置をしてもらいましょう。
「軽度だったから」「落ち着いたし、良いかな」と思わずに、必ず獣医さんの診察を受けましょう。重篤になると脳が腫れることもあり、それはなかなか気づくことが難しいです。
今年も猛暑、酷暑の夏になりそうです。
ワンコも飼い主さんもお腹と浮腫ケアで元気に乗り切れますように。