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イヌに教え、教えられ 第23回 動物が教えてくれること

イヌに教え、教えられ

第23回

動物が教えてくれること


チャイムに吠え来客を家族に知らせるのが、トイプードル「もずく」のお仕事。
「パパ、ママ誰か来たよ!」と、、、
でも、もずくが張り切ってしているこのお仕事は、家族たちにとってあんまり嬉しくないお仕事でした。
そうして家族は、もずくとともに吠えても止められるトレーニングをすることになりました。
 


 
まずは、基本指示をした際のもずくと家族双方の様子を確認させてもらった。
家族に「スワレ」「マテ」を指示してもらうが、もずくはうまくできない。
するとママはすぐに諦めて「はい、次はパパの番ね~」 とバトンを渡そうとする・・できないことではなく、諦めてしまうことが問題でした。
犬のトレーニングの前に、家族のトレーニングが必要だったのです。
 
さっそく家族訓練スタート!
「スワレ」「マテ」基本訓練のやり方を家族が体で覚える。ママの諦め癖が出れば、その都度指摘をするを繰り返しました。犬にとっても人にとっても、繰り返しこそが目標へのいちばんの近道。
レッスンを始めて何度かした頃に伺ったとき、ママがとても嬉しそうに見えた。訓練成果を披露してもらうと・・できてる!自信の無かったママの態度が変わり、もずくが楽しそうに訓練に集中するようになった。
ここが犬の訓練のスタートライン、ここからもずくの「チャイム吠え」トレーニングのスタートです。
 
そしてある日、ママから届いたメールに書かれていたのは、もずくとのトレーニングや生活で感じた事や気付いたことでした。
「犬との関わりを学んではいるのですが、自分自身の振る舞いについて気がつくことが沢山あります。」
「トレーニングを通して、もずくの知らなかった一面を知れることがとてもおもしろいです。動物から教わることが沢山あります。」
「 散歩している時に、もずくがとても楽しそうなのをみると、歩いているだけなのにそんなに楽しめるんだね!あなた人生を楽しむ天才だね!と思ったりします。」
 
犬の世話や躾は大変な時もある。
でも、飼い主の意識一つで「犬を飼う」以上に犬と人の関係はもっと深く豊かになることをママに教えてもらった僕でした。
犬と人が訓練に取り組み、ともに暮らすとき、訓練の結果以上に素敵なことがあることを。

 

2015年11月27日掲載

 

イヌに教え、教えられ 第22回
手段を選ぶとき優先するものとは

イヌに教え、教えられ
第24回 導く強さも必要

里見 潤

里見 潤

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(さとみ じゅん)

ドッグコーチ

1975年、横浜市生まれ。2004年、警察犬訓練校に入学、出張トレーニング会社を経て、保護活動団体「Dog shelter」の専属スタッフとして、保護犬のトレーニング、一時預かり家庭と里親家庭の間に入り、アフターフォローを担当する。
2012年7月より独立。出張、及び預託トレーニングを柱に活動する傍ら、保護犬の一時預かりを継続中。
 
日本警察犬協会公認訓練士
ジャパンケネルクラブ公認訓練士
東京都動物愛護推進員

 保護犬預かりを主に、トレーニングのことを書いている里見潤さんのブログ
 「イヌと歩けば。」http://setahachidog.blog.fc2.com

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