・身体の機能を使う機会を増やす
目や耳など身体の機能は衰え始めているが、鼻はまだ十分に効く。
犬は、人と比べ嗅覚が特に優れています。
散歩の匂い嗅ぎはもちろん、オヤツを鼻で探すゲーム、指定した匂い(アロマ臭など)を探し出すトレーニングが大好きだ。
それをもう一度生活に取り入れ、嗅覚を刺激し鼻を使う機会を意図的に増やした。
鼻を使う遊びやトレーニングは、犬を活き活きとさせる。
もっと年齢を重ね、目や耳が使えなくなった時のことを考えても、鼻を使えることは、シニア犬にとって日常生活の頼りや彩りにもなる。
・コマンドトレーニングを楽しいアクティビィに
意識してやることがなくなっていた基本トレーニング。
これを大好きなオヤツを使いながら、シニアになって楽しむためのコマンドアクティビティ(ツイテ、スワレ、フセ、マテ、コイ)としてもう一度始めた。
散歩中に公園や広場で1回2分程。
人と一緒に作業をする楽しさ、褒められご褒美を貰える嬉しさ、気持ちを動かす時間を作ることで、シニア犬の頭と心を刺激する。
・量は少なく、適度に運動習慣は継続
散歩量・運動量は減ったが、大好きだったボール投げは量や回数を調整して続けた。
「逃げるものを追いかけて捕まえたい」のは犬の本能。
うまくキャッチできなくても嬉しそうに追うことは、犬が犬らしさを発揮できる。
最近は食事も残さず食べるように戻ってくれた。
・散歩は1対1で!
今までは、他犬の散歩におまめを付き合わせ、行かせていた。
シニアになりつつあるおまめのペースは、ゆっくり。
それを若い犬のペースに合わせさせる散歩は、おまめにはただただ頑張って付いて行くだけの散歩になってしまったところもある。
おまめとは、1対1で歩くようにしてから、散歩中のおまめがウキウキする表情をみることが増えた。
楽しそうに生活するおまめを見ていると、やっぱり飼い主とのコミュニケーション・共同作業は家庭犬として必要な生活の糧であり、筋力維持はシニア犬にとってはアンチエイジングにもなると改めて感じる。
自分が疲れた時は、上手にサボりながら「続ける」ことを目標にして、シニアになっても適度適確に心と身体、本能を使う生活を心掛けた。
美味しそうに食べてくれるのを見てるだけで、飼い主にとって嬉しいものなんだと、改めて発見もある。
足取りの速さは若い時には敵わないが、ゆっくりとでも匂い嗅ぎをしながら楽しそうに歩く様子を見せてくれるだけでありがたいと思える。
若い時に感じなかった喜びに気付かせてくれるのも、シニア犬との生活の醍醐味ではないだろうかと感じれるようになった。
思うように身体を使えないことも増えてきたが、手助けはし過ぎないように、自分でできているうちは、危険が無いうちは見守るようにもする。
体調を崩し倒れた1ヶ月前のおまめと比べて、より年齢はより感じるようにはなったが、それも含めてシニア犬との生活を楽しむことができるようになってきた。
まだこれからの犬生を楽しめるはず。
「楽しませること、自分も楽しむことも忘れない」
シニア犬との生活だからこそ!気がつけることがある。
この関わりで感じたことは、シニア犬の飼い主さんへのアドバイスにも活かせるだろう。
シニアだからと老け込むのではなく、穏やかに楽しむことを優先する生活。
これからどう上げていけるのか、楽しみだ。