元保護犬トイプードルのプリンは、犬が苦手。
犬が近づいてくると、スーッと飼い主さんの後ろに隠れる。
でも、足の間からじーっと相手を見ていることも多い。
興味はあるけど、今のプリンにとっては、不安が少し勝るようだ。
そんなプリンを他犬に慣れさせるべきかどうか、、、
挨拶をさせてあげたいと思っても、犬が求めていないなら押し付けになってしまうのでは、、、
いろいろ考えて、飼い主さんは、怖がりながらも他犬に関心の芽があるプリンに、経験させていくことを選んだ。
他犬との挨拶は、相性もありますが、ケースバイケースの関わり方が必要です。
一方的に挨拶して、どちらかが不安や不愉快を感じているなら、人が犬の間に入るべき。
でも、犬に不安な態度が感じられても、興味がある様子がしっかり見えているならば、間に入ったり抱っこして引き離すことは、犬のためにならない。
身体のしぐさから犬の気持ちを感じ取って、飼い主は「見守り」と「助け舟」を使い分けるのが大切なコツになります。
犬同士でやりとりする中でしか学べないこともあり、その積み重ねが犬の自信になる。
お互いにじっくり嗅ぎ合えなくても、プリンなりに頑張れた時、ママはプリンをベタ褒めだ。
「ちょっと頑張れた」を見逃さない。
プリンのトレーニングを通して、飼い主さん自身の犬の気持ちを観る力(観察力)も上がった。
保護されるまで散歩経験がなく外が苦手だったプリンは、地道なトレーニングで散歩を楽しみにするようになり、今では犬が近づいてくると不安よりも先に、まず確認してみようと身を前に乗り出すようになった。
押したり引いたりを見守る飼い主さん。
犬を見つけると隠れることが多かったプリンは、少しづつ成長している。
放ったらかしでなく、過保護でもない。
バランスよくやることは難しい。
相手のあることだから簡単ではなく、ちょっと失敗する事もある。
でも、ママは前向きに考える。
うまくできることだけを目的にせず、自分の観察力向上と、その仔なりの成長を目指す。
自分のことを理解し、見守ってくれている安心感が、プリンにもう一歩を踏み出させているはずだ。