しつけ・ケア
犬のデンタルケア 第3回 歯の磨き方
歯に歯垢や歯石がたまると、歯周病や虫歯の原因となります。歯垢は指でこすれば簡単にとれますが、これをそのままにしておくと歯石に変化し、歯科医療の道具を使わないと取れなくなってしまいます。
日ごろから、ペットの歯のチェックや歯磨きの習慣をつけることが大切です。
今回は、犬の歯の磨き方について説明します。
以下に、効果的な犬の歯の磨き方をご紹介します。
歯の磨き方
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まずマズル(口周り)を触られることに慣れさせます。
その際、左右片側の唇をめくり、歯の表面を見てみましょう。 -
マズルに触られることに慣れたら、口の中に指を入れ、ゆっくり慣れさせます。 その時ガーゼや軍手をはめて歯をさわれば、歯の表面の簡単な汚れは落とすことができます。
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口の中に指を入れられることに慣れたら、歯ブラシを口に入れることに慣れさせます。
この時はまだ歯を磨かなくてかまいません。歯ブラシを口に入れられるのを嫌がったら、味がついた犬用の歯磨きペーストをつけてもかまいませんし、短時間ブラシを口に入れさせたら、ごほうびにおやつを与えてもかまいません。 -
数本の歯をブラッシングし、慣れてきたら全体のブラッシングを行います。
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口を開け、歯の裏側をブラッシングします。
しつけにおいても、犬のマズルを触り、人間がコントロールすることを"マズルコントロール"と呼びます。
これは、私たちの開催しているしつけ教室でも必ず行っています。歯を磨くことはしつけの一貫にもなりますので、是非毎日少しずつでよいので行ってあげてください。
参考資料
とだ動物病院 http://www.toda-ah.jp/
ジョージ・E・マイニー :『虫歯から始まる全身の病気』
特定非営利活動法人恒志会
片山恒夫:『歯槽膿漏―抜かずに治す』朝日新聞社
渡辺和宏:『子どもとマスターする健康な歯の育て方』合同出版株式会社