飼い方
猫の飼い方 第3回.猫の選びかたと出逢い
前回は、猫を飼うための環境や費用などについてお伝えしました。
今回は、猫の選びかたと出逢いについて説明します。
6. 見た目だけじゃない猫選び
皆さんはもう飼いたい猫が決まっていますか。また、猫をどのように選んでいますか。
猫を選ぼうと思ったら、どんな猫にするか迷って当然です。何百種類もの猫がいるのですから。そこで猫を選ぶポイントですが、自分の好みだけではなく、相性やライフスタイルに合わせて選ぶことです。
猫は短毛種が基本です。アメリカンショートヘアーやボンベイなどがこれにあたります。長毛種は突然変異に人為的に改良を加えて生み出されたものです。ペルシャ猫やメインクーンなどがこれにあたりますね。一般的には長毛種の方が性格はおっとりしているといわれます。見た目もふわふわとしていて美しいのですが、毎日のブラッシングが欠かせず、毛も抜けます。日々のケアに手間が掛けられる人向けの猫ですね。その点短毛種は手入れが楽で、活発な猫が多いのが特徴です。
また、オスとメスでも性質が異なります。オスは活発で外交的で、甘えん坊が多いのが特徴です。メスは内気で落ち着いたクールなタイプが多いといわれています。さらに、発情期の行動も頭にいれておかなければなりません。発情期になると、オスはスプレー行動をとります。これは、オシッコをスプレーのように吹きかける行為です。メスは発情鳴きをします。去勢で抑えることもできますが、その際にかかる費用や手間なども十分考慮しておきたいですね。
さて、あなたのライフスタイルと相性のいい猫はどんな猫でしょうか。自分とぴったりの猫をみつけて、たのしい共同生活をおくりましょう。
7. 猫との出逢い方
飼いたい猫が決まったら、出逢い方を選びましょう。ペットショップやブリーダーから迎える人が多いです。
それぞれの特徴や注意点を挙げます。
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① ペットショップ
- 気軽に希望に合った猫を購入できるのが、ペットショップの最大のメリットです。エサやトイレ用品などさまざまな商品が揃っており、スタッフが飼い方を教えてくれるため、
頼りになります。店内が清潔であるか、スタッフが知識豊富であるか、猫の健康状態が良いか、などの基準でショップを選びましょう。 -
② ブリーダー
- ブリーダーとは、猫の繁殖を行っている個人や団体をいいます。純毛種にこだわるならブリーダーに相談するのが近道です。特定の純毛種に絞って繁殖を行っているブリーダーも多く、その猫種について飼い方や病気など、豊富な経験と知識を持っています。 質の良い猫が見つかりやすいでしょう。ブリーダーはブリーダー協会や、猫専門誌などで紹介しています。
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③ 動物保護センターや保健所・里親会
- 猫が好きで、愛護精神の高い方はペットショップやブリーダー以外に、動物保護センターや保健所で入手するのもいいでしょう。日本では年間30万匹の猫が殺処分されており、小さな命が日々失われています。このような命を救うべく、里親を探している団体が多くあります。里親になるには近所の保健所や施設に直接問い合わせしてみてください。インターネットで検索するのもいいでしょう。可愛い猫との出逢い、また小さな命を救うという二重の感動が、あなたと猫の絆を深めることでしょう。
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④ 捨て猫
- 野良猫や捨て猫をひろってきてしまった経験、みなさんあるかもそれません。猫好きな人にとって、捨て猫をそのままにはしておけないものです。しかし、野良猫、捨て猫はさまざまな寄生虫に感染している、伝染病にかかっている可能性があります。かわいいからといって、そのまますぐに家に連れて帰るのは危険をともないます。
まず、動物病院で診てもらってから家に迎えることをおすすめします。 -
⑤ 番外編
- ここ数年で急速に広まったネット通販は、ペット業界にも進出しています。猫を直接見ないで購入を決断することになるためトラブルが多発しています。(病気・捨て猫の温床になるなど) その状況を受け動物愛護法の改正で論議の対象としてあがっております。決してこのような方法でペットを迎えないようにして下さい。
次回は猫の迎え方についてお伝えします。
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