ペットと共に暮らすために
考えたいこと
第10回 避妊と去勢を考える
最近では、犬も猫も不妊手術をしてあげるのが当たり前のようになってきました。
それでも実際に愛犬・愛猫の避妊・去勢手術をするか?しないか?を考えたとき、すべての飼い主さんが考え悩むのではないでしょうか?
犬と共に暮らす私たちも、とても考え、そして悩みました。
健康な体にメスを入れること
全身麻酔というリスク・負担をおわすこと
本当によいことなのか?この子達に必要なことなのか?
愛犬の血統的な体の傾向(骨量や先天性の病気など)を調べたり、ネットでいろいろな体験談を読んだり、、、
最終的には、信頼できるホームドクターに相談をし、
「1日でも長くこの子たちと暮らすことを考えるならば、手術を受けてあげてください」
の言葉に納得をして手術をすることを決めました。
愛犬・愛猫と暮らすすべての飼い主さんへ。
避妊と去勢についてや手術の時期や方法についても、きちんとかかりつけ獣医さんに相談し、十分な説明を聞いて考えてみて下さい。
動物愛護法の改正により、一般の飼い主が生まれた子犬・子猫を売買することはもちろん、その際、家庭で繁殖する場合も登録が必要になっており、違反すると罰金が科せられる場合があります。
また、生まれた子犬・子猫の責任ある新しい飼い主を見つけることは、たやすいことではありません。安易な繁殖は絶対にしてはいけないことです。
メリット1 病気を予防
メス・・・子宮など生殖器を起因とする病気や乳腺腫瘍を防ぐことができます。特に乳腺腫瘍は避妊手術をすると発生率が半減するデータもあります。
(1回でも発情期を迎えて後は、乳腺腫瘍に関するメリットはなくなります)
オス・・・生殖器や前立腺に起因する病気の予防、肛門周辺の腫瘍を予防することができます。
メリット2 ストレスや事故などの回避
○犬
メス・・・発情期の体調不良や肉体的・精神的なストレスの回避。
オス・・・散歩のとき、発情中のメスの匂いを嗅ぎつけ、一目散に駆けつける本能行動が原因で発生する交通事故を未然に防ぐこともできます。
○猫
メス・・・発情によるストレスの回避や交尾による伝染病の感染を防げる。
オス・・・繁殖行動のひとつである「スプレー」の予防。
繁殖期、大きな声で鳴いたり、メスを探すために家を出ての事故や迷子になってしまうことを未然に防ぐこともできます。
避妊・去勢手術の時期は、年齢や身体の状態、犬であれば犬種などによって異なります。
人もストレスが様々な病気の原因となるように、犬や猫もストレスは少なからず病気の発生に関与していると考えられます。人は自分でストレス発散もできますが、犬や猫に自らストレス発散する方法はありません。不妊手術をすることで、愛犬や愛猫たちの病気と発情によるストレスをなくし、1日でも長く健康に共に暮らしていけますように。
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GORON 吉川奈美紀
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