トラブル

犬を飼っていない人の立場で考えてみると

ある日、犬3頭を連れて散歩をしていたときのこと。
団地沿いにある緑道で犬たちが排泄をしはじめたので、処理の準備をしていると背後に視線を感じました。
振り返ると、年配の女性がこちらをじーっと見ている。
気になりながらも、水をかけ、ウンチを取り、もう一度振り返ってみると、まだ見ていたので挨拶をしてみた。

すると、その女性から一言。
「拾わないでいく人いるの、だから見ていたの」

「あ・・・、ウンチ落ちたままのことありますよね」
と話し始めてみると、犬は別に嫌いじゃない、だけど飼い主が好きじゃない、と言う女性。
理由は、言わずもがな。。。
飼い主のマナーが悪いから、犬にも嫌なイメージを持ってしまうと話してくれました。

複数頭連れて散歩をしていると、似たようなことが何度かあります。
そんな時、話をして共通しているのが、
「犬は、嫌いではない」
「オシッコ後に、水を掛けない・ウンチを持ち帰らない飼い主が気になる」

犬を飼っていない・犬が苦手な人の気持ちは、飼い主マナー講座などで必ず聞くことで、理解しているつもりでした。
でも、足りていなかった。
今まで自分もペットボトルの水が無くなった時、「まぁ草地ならいいか」とかけないことが多々ありました。

犬と向き合う時は、「人目線ではなく、犬目線」を考えるのに、
社会の中で犬を飼うことでは、「犬を飼っていない人や犬が苦手な人の目線」で考えることが足りていなかったのかなと、、、

自分(犬と散歩をしている人)が気にしないことでも、他の人にとって、とても気になることもある。
まずは、散歩前にペットボトルの水とウンチ袋補充を忘れず、公園では、水の補充をすることを意識することにしました。

それから、団地沿いにある緑道で会った年配の女性とは、散歩の途中出会うと話しをするようになりました。

犬を撫でたり、構ったりすることはないのですが、、、
それはそれでなんかいい感じですよね。

里見 潤

里見 潤

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(さとみ じゅん)

ドッグコーチ

1975年、横浜市生まれ。2004年、警察犬訓練校に入学、出張トレーニング会社を経て、保護活動団体「Dog shelter」の専属スタッフとして、保護犬のトレーニング、一時預かり家庭と里親家庭の間に入り、アフターフォローを担当する。
2012年7月より独立。出張、及び預託トレーニングを柱に活動する傍ら、保護犬の一時預かりを継続中。
 
日本警察犬協会公認訓練士
ジャパンケネルクラブ公認訓練士
東京都動物愛護推進員

 保護犬預かりを主に、トレーニングのことを書いている里見潤さんのブログ
 「イヌと歩けば。」http://setahachidog.blog.fc2.com

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