飼い方
猫の飼い方 第4回.猫を迎える準備
前回は猫の選びかたと出逢いについてお伝えしました。
今回は猫の迎え方について説明します。
8. 猫を迎えましょう
いよいよ猫がやってくるという日は、午前中にお迎えすることをおすすめします。そうすれば、夜までには猫が落ち着いて過ごせるようになるでしょう。犬は人につき、猫は家につくと言われます。習慣性の強い猫は、自分の行動パターンに強く執着しますので、引っ越す際はもとの生活パターンをできるだけ再現してあげてください。食事、トイレ、寝床は最低限必要です。
そして徐々に、グルーミング用品や、ロールクリーナー、猫草、爪とぎなど揃えていきましょう。猫は肉食動物ですが、イネ科の植物を好んで食べる習慣があります。販売されているほとんどの猫草はイネ科の燕麦(えんばく)という品種です。葉の中に含まれるビタミンを食べるという説もありますが、キャットフードを食べていれば栄養は足りるはずです。
それよりむしろ、嘔吐剤として猫草を食べていると考えられています。猫草を食べることによって胃壁が葉の先端によって刺激され、反射的に胃の中にたまった毛玉を吐き出しているようです。
-部屋つくり-
猫は高い場所が好きです。犬のように長距離の運動を必要としない分、高い所に上がったり飛び降りたりする上下運動が必要です。部屋に高低差をつけて運動不足を解消してあげましょう。キャットタワーもおススメです。
また、落ち着いて過ごせる場所も好みます。
段ボールに毛布を敷いてあげて個室をつくってあげると喜びます。
逆に部屋にあると危険なものもあります。まずはむき出しのコンセントや電気コード。抜けた毛がコンセントに入ってしまうので、コンセントサックを使用するとよいでしょう。また、電気コードをかじり、関電や家事を起こす危険性がありますので、電気コードの収納に注意が必要です。
猫は寒さに対して鈍感なので、冬場は室温調節が必要です。ストーブよりも、エアコンのほうが、部屋全体を暖めることができますし、安全です。
猫のいる部屋で飼い主が困ってしまうのは爪とぎです。家具や壁がガリガリとひっかかれるようすをみて、内心おだやかではいられません。
しかし、爪とぎは猫の本能にしたがった行動なので止めさせるのは不可能です。
そこで、家具や壁が傷つくのを防ぐために、壁などに保護シートをはったり、猫の嫌いな酢や玉ねぎの匂いをつけたり、市販のスプレーをかけたりなどの対策をしましょう。
また、爪とぎを用意するのも効果的です。市販の物のほか、普段猫が爪とぎするのと同じ材質を使って、手作りの爪とぎを用意するのもよいでしょう。
-多飼いするときの注意点-
猫にとって一匹だった世界に、他の猫がくることはストレスになります。猫は1日のほとんどが寝てすごします。ですから、1匹だと寂しそうなだからという理由で多飼いすることは見当違いです。それでも2匹目を飼いたいときは、最悪の場合、2匹の相性が悪い時は別々の部屋で飼うなど工夫が必要です。
多飼いは「猫の相性」がポイント、相性は年齢や性別などで決まるので考慮が必要です。また、対面のさせ方も注意してください。可能ならば1~2週間のお試し期間を設けてから飼うのが良いでしょう。
-猫の健康状態の見極め-
1 目やに、鼻水、耳アカ、口臭は目立ちませんか?
2 動きは活発ですか?
3 胴体や四股は引き締まっていますか?
4 好奇心を示しますか?
5 太りすぎ、痩せすぎではありませんか?
6 体毛につやはありますか?
皆さんの猫は健康にすごしていますか。誰しも、猫に健やかであってほしいと願っています。楽しく遊んだり、じゃれあったり、たまには一緒にのんびりしたいですよね。
でもそれは猫の健康があってこそ、はじめて存続できるのです。
そのため、入念な健康チェックは欠かせません。 以上の健康チェックを参考にしてみてください。
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