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動物愛護法の他にも、動物を助けられるものがあります「消費者啓蒙目的のラベル」

西山ゆう子さんの情報サイトより(2020年9月27日)
https://yukonishiyama.com/save-animals-without-law/

「消費者啓蒙目的のラベル」

これらは、いち商品に、わざと、アピールする内容のものを記載する、という活動です。
その内容は、法律で、「ラベルに必ず記載しなくてはならない」という内容ではありません。
あえて書かなくてもいい情報を、書くのです。

80年代、私が一番印象に残っているのは、「動物実験しない化粧品」です。
当時、化粧品の安全を確認するために、うさぎの目に化粧品を入れて、問題ないか確認するというドレーズテストが慣行されていました。
すでに安全性が確認されている成分で作れば、ドレーズテストはしなくてよいのに、業界では相変わらず、うさぎをつかったドレーズテストが続けられていました。
そこで、動物実験していない製品には、あえて、化粧品のパッケージに、「動物実験していません」というロゴとラベルを書き加えるという運動が世界的に始まりました。
それによって消費者は、今まで関心がなかった人も、あえて動物実験していないものを選ぶようになり、多くの化粧品会社が、動物実験をしないで、新商品を開発するようになりました。
化粧品の動物実験廃止は、消費者ラベル運動で成功したいち例です

同様のものは、他にもたくさんあります。

・遺伝子組み換えしていない食品
・国産のものだけで作られた食品
・ホルモンを使用していない牛乳や牛肉
・ケージフリーの鶏卵
アメリカの場合、よく見かけるのが、
・ビーガン食;動物性由来のものをいっさい不使用
・PBSフリー;缶製品のコーテイング剤のPBSを不使用
・Fair Trade Product 商品;発展途上国の教育プログラムの付加価値つき商品
・Grass Fed Beef 牧草育ちの牛の肉
などです。
あえて、それをラベルに書いて訴えて、消費者に賢い消費を促しています。

例えば、どうでしょう。

ペットショップの販売の子犬子猫に、自然分娩で生まれた子犬、子猫に、「帝王切開なしで生まれた命」というロゴをつけるのはどうでしょう。
誰だって、ペットを購入する時に、帝王切開をしないブリーダーから、愛情を持って、無理に繁殖しないで生まれた子犬、子猫を買いたいと思うはずです。

「帝王切開なしで生まれた命」
「ケージフリーのブリーダーからやってきました」
「8週齢までお母さんと一緒にいました」

悪徳繁殖業者が、どうがんばっても書けないようなことを、ペットショップで訴えることで、消費者が学べることが多いかと思います
もちろん、ウソの表記をしないよう見張るシステム、またウソの表記が発覚したら、それを通報するシステムも必要ですね。

まとめ

今回の法改正、数値規制は、多くの関係者が大変な努力をされたと想像しています。
最後まで油断することなく、できる限り、今の悪い現状を改正できる、具体的な、実行力の伴うものになるように、関係者の方に引き続きがんばっていただき、そして私たち市民は、それを熱く応援したいです。

Aさんへ。

どうかあきらめないでください。
愛護法だけではなく、私たちが他にできることが、きっとあるはずです。
少しずつ、動物たちが幸せになれるように、私たちができることを、力を合わせて考えていきましょう。
動物たちのために。

動物愛護法の他にも、動物を助けられるものがあります「ポジション・ステートメント(陳述、意見書)」「共同組合、自主規制グループ」

吉川 奈美紀

吉川 奈美紀

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(きっかわ なみき)

ヨガ・ピラティス・空中ヨガ インストラクター
メディカルアロマアドバイザー

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