みなさん「補助犬」がどんな犬で、どんな仕事をしているかご存知ですか?
補助犬とは、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」の総称です。
「盲導犬」
目の不自由な人が、安全に快適に歩く手伝いをするパートナー犬です。
「介助犬」
身体の不自由な人の障害を補い、日常動作や生活の手助けをしてくれるパートナー犬です。
「聴導犬」
耳の不自由な人に、必要な音を知らせ生活をサポートしてくれるパートナー犬です。
東京オリンピック・パラリンピックには、日本全国そして世界から多くの人たちが観戦に訪れます。その中には「補助犬」と一緒の方もいらっしゃるはずです。
もし、慣れない場所で補助犬を連れた人が困っているとき、私たちにできることはある?
今回は、知っておいたら補助犬とその飼い主さんを手助けできるかもしれない知識をご紹介します。
まず、知っておきたい「補助犬」に関する法律
2002年に施行された身体障害者補助犬法
「国や地方公共団体、公共交通機関、不特定多数の人が利用する施設などを身体障害者が利用する際、補助犬の同伴を拒んではならない」
この法令で、補助犬と身体に障害がある人が公共交通機関や様々なお店を利用するとき、同伴した補助犬を受け入れることが義務化されました。
しかし、この法令が社会に浸透しきっていないという現実があり、盲導犬の乗車や入店が認められる一方、聴導犬や介助犬は拒否されることがあるそうです。
もし、そんなやり取りを見かけることがあれば、補助犬のことや身体障害者補助犬法を説明したら、補助犬ユーザーが施設や交通機関を利用する手助けをできるかもしれませんね。
アクセシビリティ対応のひとつ「補助犬用トイレ」
アクセシビリティ対応とは、
障害者にとって、駅から競技場までのアクセスなどがバリアフリーであるか?
補助犬を連れているとき、その対応はできているか?
など、主要な場所をチェックして、その結果をもとにオリンピック・パラリンピック競技大会の組織委員会で設立されたアクセシビリティ協議会で検討した後、必要と思われる設備を新設または改善してゆくことです。
「補助犬用トイレ」もそのひとつです。
街中で障害者用のトイレを見かけることはありますが、「補助犬用トイレ」を知っている人はあまりいないと思います。
空港には、「補助犬用トイレ」が設置されるようになってきていますが、駅などにはない場合が多く、植え込みを代替えで利用できるかなど確認しているそうです。
オリンピック・パラリンピック開催直前には、今より多くの場所にできていると思いますが、現時点で東京都や競技開催地の近くにある「補助犬用トイレ」の場所を知っておきましょう。
【羽田空港】
ターミナル内1階(屋内)、案内カウンターの隣に設置。
《羽田空港公式HP:お手伝いが必要なお客さまより》
http://www.haneda-airport.jp/inter/universal/visually.html#dog
【成田空港】
第1旅客ターミナルビル 国際線28番出発バスゲート内
第1旅客ターミナルビル 国際線28番出発バスゲート内
《成田空港公式HP:ユニバーサルデザインサービス施設 トイレより》
https://www.narita-airport.jp/jp/bf/service_info03
【JRさいたま新都心駅】
さいたま新都心駅改札内に設置。
《JR東日本公式HP:さいたま新都心駅の構内図より》
https://www.jreast.co.jp/estation/stations/1711.html
【東京芸術劇場】
劇場1階(屋外)に、水道と散水用のホースを設けた補助犬用トイレを設置。
《東京芸術劇場公式HP:バリアフリー情報より》
https://www.geigeki.jp/house/barrierfree.html
【京王プラザホテル(新宿)】
南館ロビーの外側に設置。
《京王プラザホテル公式HPより:補助犬の受け入れについて》
https://www.keioplaza.co.jp/guide/universal/universal04.html
【東京都豊島区役所】
豊島区役所 新庁舎4階に設置。
《豊島区公式HP:豊島区役所 4階フロア案内》
https://www.city.toshima.lg.jp/chosha/4f.html
【東京都世田谷区役所】
世田谷区役所本庁舎にある第二庁舎と第三庁舎の間に設置。
《世田谷区公式HP:世田谷区役所本庁の案内》
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kusei/011/001/d00005265.html
【スカイツリータウン】
スカイツリータウンでの補助犬の排泄に関しては、多目的トイレの他、「屋外スペースでの排泄希望」があれば、所定の場所へご案内いただけるルールとなっています。