クリスマスに動物愛護団体や愛護センターの動物たちへ愛のプレゼントを!
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今月は、クリスマスを前に現在開催されている様々なチャリティー企画をご紹介していきます。
今回ご紹介する企画はこちら!
乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。
今回は『クリスマスチャリティー特集!』と言うことで、馬のウェルフェアについてお話します。
元々が農耕民族であった日本人にとって欧米ほど馬が身近ではなく、馬術の分野では後進国と言えます。
馬術や乗馬をそのための品種で行う欧米と違って、日本の乗馬クラブにいる馬のほとんど(肌感覚では7割位)がサラブレッドです。
サラブレッドはご存知の通り「競馬で走る」つまり速く走るための馬です。
競馬は日本で盛んであり、世界的に見てもレベルの高い馬たちが生産、育成されています。
毎年、約7000頭生まれるサラブレッドたちは、3・4歳で競走馬を引退します。
馬の寿命は長くて30年。競走馬を引退した馬はその後どうなるのでしょうか?
サラブレッドは、スタートと同時にトップスピードで走る事ができるように品種が作られ、生まれた時から少しでも速く走れるように調教されています。
そういった体格や気質を持った馬たちは、乗馬としてリスタートするのは簡単なことではないのです。
実際に、毎年7000頭もの馬が生産されても、競走馬になれなかったり、引退した馬たちがみんな乗用馬に転向できる訳ではありません。
乗馬クラブでセカンドキャリアを積む事ができるサラブレッドはほんの一握りなのです。
馬術用の品種はほとんどが外国の馬です。
スポーツホースなどとも言われますが、馬術で高いパフォーマンスをするには、それが得意な品種の馬たちが重用されます。
日本では、そういった品種の生産は極々一部でしか行われていないため、海外から輸入してきます。
いわゆる外産馬です。外産馬は馬術競技の世界で良いパフォーマンスをして高く評価されるため、高いクラスの競技になるとサラブレッドはほとんど出てこないのが現状です。
日本でのホースウェルフェア
ほんの一握りしかセカンドキャリアに繋げる事が出来ない日本のサラブレッドのウェルフェアについて、近年では問題提起し、少しずつ様々な活動が行われる様になってきました。
NPO法人のサラブリトレーニングジャパンでは、引退競走馬が誰かの役に立ち、可愛がられながらそれぞれの馬が充実した人生を送って欲しいと、サラブレッドのリトレーニングをし、馬の多様な利活法を創出し受け皿拡大のための活動を行っています。
他には、馬術競技の世界でも、「内国産馬」日本で生産された馬たちが活躍する舞台として、内国産馬や、引退競走馬に限定した競技会が行われる様になりました。
日本の馬たちのウェルフェアについて考えると、個人でできる事は微々たる事しかありません。
私は目の前にいる馬が快適に暮らすことができる様に、出会う事ができたほんの一握りの馬たちが、安心して過ごせる環境を、そう思ってこれまで馬に関わってきました。
支援や援助の形は人それぞれできる事をしていただけたらと思っています。
まずは、身近な馬にクリスマスプレゼントを届けよう♫で、良いんです。