アニマルライツ
盲導犬を支援しよう ~第4回 共生生活に向けて~
補助犬とは?
盲導犬などの補助犬が「障碍のある人が飼っているペット」ではなく、「障碍のある人の社会参加や自立の手段としての役割を持つこと」について、もっと社会的認知を広げることが大切です。私たちはまず、盲導犬などの補助犬について知ることが理解への第一歩だと思います。その役割を知り、そして、補助犬を使用している障碍のある人たちへの理解を社会全体で進ませることが必要です。
街で出会ったら
社会福祉法人「東京ヘレンケラー協会」のHP(http://www.thka.jp/blind.html)では、「目の不自由な人に出会ったとき」にどうしてあげればよいかについて、詳しく書かれています。(以下、「東京ヘレンケラー協会」のHPから要約)
○道路では、立ち止まって左右を見回したり、杖で地面を探り不安そうな表情の人、同じ場所を行ったり来てりしている人を見かけたら、方向がわからなくなっているかもしれません。いきなり、腕や杖をつかむとびっくりするので、「何かお手伝いをしましょうか?」と話しかけてください。
○プラットホームは、ホームからの転落事故が発生し、とても危険な場所です。乗車口への誘導は大変助かります。
○バスやタクシー乗り場では、列の最後尾を教えてください。割り込むつもりはなく、どこへ並べばよいかわからないのです。
○電車やバスの車内では、空いている席がわからず、立っていることが多いので、空いている席があったら教えてください。
○道をたずねられたときは、「あちら」「そちら」と指差しをされてもわかりません。「まっすぐ前へ壁沿いに10メートル位歩き、最初の角を右に曲がって3軒目です」などと具体的に教えてください。
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また、盲導犬をつれて歩いている人については、「ペットではないので、飼い主の許可なく撫でてみたり、食物を与えないでください。歩行中に、口笛を吹いて呼びかけたりしないでください。盲導犬は道を知っているわけではなく、目の不自由な人の指示に従って誘導しているので、目の不自由な人が迷って困っているようでしたら、その人に声をかけてください」と書かれています。
この他にも、ガイドをするとき、その他、として、目の不自由な人に出会ったら、どのような方法で支援をしてあげたらよいかについて、具体的な方法が示されていますので、是非一読してみてください。
最後に、耳が不自由な人のための「聴覚障碍者の『耳マーク』を紹介します。
昭和50年に名古屋市で、このシンボルマークが制定されて以来、全国で普及されています。耳が不自由な人は、見た目には障碍がわからないために、誤解されたり、不利益なことや危険にさらされたり等、社会生活において不安なことが多いです。耳の不自由な人が、「聞こえない」ということを相手に伝えやすくするために、目の不自由な人の「白い杖」マークと同じ様に、耳を図案化し、耳の聞こえない人のシンボルマークにしました。
耳マーク以外にも、障碍者に関するマークがあります。障碍者に関するマークについては、内閣府のHP(http://www8.cao.go.jp/shougai/mark/mark.html)をご覧ください。
障碍を持つ多くの人々が、安心して、いつでも、どこでも補助犬を利用できるために、広く社会に理解される環境を整えていきましょう。
このような社会は、誰にとっても暮らしやすい社会の実現(ノーマライゼーション)へとつながっていくのではないかと思います。もし、道で盲導犬や補助犬と一緒に歩いている人を見かけたら、「何かお手伝いしましょうか」と一言、声をかけることから始めませんか?
一般社団法人 盲導犬総合支援センター
http://www.goguidedogs.jp/
日本盲導犬協会(日本盲導犬総合センター)
http://www.fuji-harness.net/
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/
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