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ペットショップで売れ残った子犬や子猫たち

時々耳にする「ペットショップで犬を飼うのは良くない」というのは本当なのでしょうか?
私は今までペットショップで愛犬達と出会い、暮らしてきました。
里親にも興味を持っていますが、やはりペットショップに行き、運命の子に出会う方も少なくはないと思います。

今回は、ペットショップの実態やペットショップのこれからの未来、私たちができることなどをご紹介していきたいと思います。

ペットショップの子犬・子猫たち

「ペットショップで売れ残った犬や猫はどうなるのか?」
なぜ売れ残りが起こるのか?」
と思う方もいるのではないでしょうか?

ペットを飼う際に、子犬や子猫の頃から育てたいと考える人が多く、特に生後3ヶ月以内の需要が高い傾向です。
生後6ヶ月頃になると、人見知りするようになるなど個性が出始めます。
個性が出始めると、飼いにくさも出てきて売れ残りの原因ともなってしまいます。
月齢が増えて個性が出るにつれて売れにくくなることから、ペットショップではなんとか飼い主が見つかるよう対策をとり始めます。
当初の価格より値下げが行われたりなどがされます。

環境省が平成22年度に実施した動物愛護管理基本指針の点検(第4回)の資料によると、ペットショップで取り扱われている11万1215頭の犬のうち、売れ残りは4490頭いるとの結果が出ています。

また、売れ残った4490頭の犬の取り扱いについて、動物業者(小売・卸売)への譲渡・販売が31.8%と最も多い割合でした。

売れ残った子犬や子猫たちはどこにいく?

実際にペットショップで売れ残った犬が「殺処分の対象」になるケースもあります。
ただし、売れ残ったからといって、すぐに殺処分の対象になるわけではありません。
ペットショップで売れ残った犬の場合、以下の対策がとられます。

〈 ブリーダーに返還される 〉

多くのペットショップは、ブリーダーと契約をして、ペットの仕入れを行っています。
そのため、売れ残ってしまった場合は、仕入れ先のブリーダーに返還されます。

返還された後は、血統を引き継いでいくために繁殖犬として生きていくのです。
なかでも、見た目が良い健康な子犬やメスはブリーダーに返還されるケースが多い傾向にあります。

〈 譲渡会や里親募集に出される 〉

動物保護団体と連携し譲渡会に出し、実際に犬を見てもらい、新しい飼い主を探します。
また、ペットショップの店頭に掲示物を出したり、店のホームページを活用したりして、里親募集をかけるケースもあります。
先住犬がいる場合は、それぞれの性格を考慮し、相性を見極めながら選ぶとよいでしょう。

〈 保健所に持ち込まれ殺処分の対象になる 〉

2013年の動物愛護法改正により、保健所は売れ残りペットの引き取りを拒否できるようになりました。これにより、ペット販売業者は売れ残った犬を気軽に持ち込めなくなったのです

現在では、引取り業者が有料で引き取るケースが増えています。
そこで問題になっているのが、悪質な引き取り業者がいることです。
引き取った犬を販売や繁殖など用途によって仕分け、どちらにも該当しない犬を飼育放棄して、衰弱や死亡に至らせることが問題視されています。

環境省が令和4年度に発表した「全国の犬・猫の引取り数の推移」の調査結果によると、
全国で引き取られた犬は2万2,392頭、そのうち殺処分となった犬が2,434頭
となっています。

このなかには、悪質な業者が個人を装って持ち込んでいる可能性もあるため、ペットショップからの殺処分がないとは言い切れません。
今後も多くの命を守るためには、悪質な業者を減らすための取り組みが必要で、さらなる取り締まりの強化が求められるでしょう。

動物愛護先進が犬や猫を迎えるとき

動物愛護先進国では、犬や猫を迎える際にペットショップからではなく、信頼できるブリーダーや保護施設から犬を迎えるのが一般的と考えられています。
引き取り手を待っている保護犬を選択することで、殺処分を減らせる取り組みにつながっているといえるでしょう。

保護犬・保護猫を迎える

決してペットショップで犬を迎えることが悪いことではありませんが、犬を迎える際はまず保護犬を迎え入れられないか検討してみるのも良いかもしれません。
動物先進国のように、積極的に保護犬を迎えるようにすれば、引き取り手のない命を減らすことにつながります。
保護犬の譲渡条件は厳しく、誰しもが必ず引き取れるわけではないので、ペットを迎える際の選択肢として覚えておくとよいかもしれません

まとめ

今回は私たちにも馴染みのあるペットショップについてご紹介しました。
殺処分をなくすため、ペットも飼い主も幸せな暮らしに繋がるよう、自分に合った考え方で私達ができることを少しずつ皆さんでしていきましょう。

 

みなみ

みなみ

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(みなみ)
トイプードルとポメラニアンと暮らす保育士。

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