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多頭飼育のお宅訪問レポート!7匹の保護猫との暮らし《後編》

後編では、人と猫たちが快適に気持ちよく過ごせる工夫を考えたリフォームと飼育の費用、これから保護猫の里親になる人や多頭飼育をしたいと考えている方へアドバイスやポイントを聞いてみました。

-GORON 半田さん:
猫たちのためでもあるリフォームについて教えてください。

磯野さん:
家のリフォームをしてから4匹、5匹・・・と更に猫が増えていきました。
人間だけでなく猫の暮らしやすさや運動量、多頭で生活する猫たちが快適に気持ちよく過ごせるような工夫を考えて、家のリフォームをしました。

【 おもいっきり駆けあがれるキャットタワー 】
 
長い廊下を全力で走り爽快に登れるようなキャットタワーを設置しました。
長めの廊下には、滑り止め防止のマットを敷き、キャットタワーの位置などもいろいろ考えつくられています。

【ひなたぼっこが楽しめるくつろぎのキャットウォークとタワー】
 

隠れる場所や登れる場所がたくさんあり、それぞれの居場所が確保されている猫たちのくつろぎ空間。

【 自然換気を確保したトイレスペース 】
カーテンで目隠しでき、窓のある換気が可能な場所に作られています。
   

複数箇所に設置された猫トイレや空気清浄機、多頭飼育しているとは思えないほど清潔に保たれ全く匂いがしません。

-GORON 半田さん:
1か月分の飼育代はどのくらいかかりますか?

磯野さん:
大体3~4万円くらいだと思います。
(ペットフード、猫砂、ペットシーツ等※医療費、光熱費は除く)
医療費は、高齢になるにつれて病院を受診する回数も増え、頭数が多いとそれなりに費用は結構かかりますね。
ただ、頭数に関係なく毎月意外とかかるのは光熱費です。
動物を飼育しているお宅はどこもそうかもしれませんが、夏と冬は24時間エアコンをつけっぱなしです。

《これまでにかかった医療費の合計》

-GORON 半田さん:
これから保護猫の里親になる人や多頭飼育をしたいと考えている方へアドバイスやポイントを教えてください。

磯野さん:
* 多頭飼育をする前に、「今一度考えて!」みてください。
お世話をする時間や家族の協力も必要です。
経済面や、家の広さなどの条件が合えば、それに比例した頭数の飼育は可能だと思います。
『どれだけ猫たちに手をかけてあげられるか?』という観点で、我が家の場合
「配偶者協力あり」「フルタイムの仕事あり(週2日休み)」「子供なし」
という環境なので比較的猫たちのお世話をしてあげられる時間をとることができていると思います。
また、猫を飼育する前は全く猫好きではなかった主人も徐々に猫たちのお世話を手伝うようになり、どんどん猫の魅力にはまっていったようです。
今では、猫の飼育本も購入するほどの熱心さです。
* 目的は保護と割り切ることも必要。
何匹までが余裕を持って飼育できるかと考えると、正直3匹までが丁度よかったかもしれません(笑)。
3匹まででしたら、時間的にそれぞれの要求に満遍なく応えてあげられます。
現に3匹の時は、3匹目の三毛猫(瑠花)がトイレ以外でおしっこをしてしまうというストレス行動も起きてはいませんでした。
また、最後に引き取った6・7匹目(雄の黒猫の紫悠と雌のサビ猫の玻菜)は、仔猫の時に同時に引き取りあまり手をかけてあげることができず育ってしまいました。
そのためか懐かず、今でも触られるのが嫌いで逃げてしまうため、病院に連れていくのも大変です。
この2匹に関しては、住む場所と食べ物を提供しているという考え方に切り替えて一緒に暮らしています。
そして今後、時間をとれるようになったら徐々に触れるようになれたらいいなと思っています。

-GORON 半田さん:
最後に7匹の猫達はどんな存在ですか?

磯野さん:
私の『たから』です。(笑)

取材を終えて

猫たちの存在を「たから」といったシンプルな答えに、7匹の猫たちに対する愛情と重みのある責任と覚悟を感じました。
様々な理由で放棄された可哀想な猫たちを飼育するという安易な考えだけでなく、
「出逢い」「楽しく大変でもある共に暮らす日々」「最後の看取りの時」
すべてをひっくるめて猫たちが磯野さんの『たから』なのだと感じました。

 

多頭飼育のお宅訪問レポート!7匹の保護猫との暮らし《後編》

半田純子

半田純子

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(はんだじゅんこ)

動物看護士・トリマー

動物病院にて動物看護士、トリマーを経験後、ペットの総合情報サイトを運営する会社にて10年広告営業として勤務、現在はペット共生型マンションを専門に紹介する不動産会社でペット審査を担当。

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