犬の手作りごはん
第1回 大らかな気持ちで手作りを始めてみよう
ここ数年、犬の手作りごはんに取り組んでいる飼い主さんが増えてきています。
私も犬の病気をきっかけに手作りごはんを始めた飼い主のひとりでした。
いざ、手作りごはんを始めようと考えたとき、最初に突き当たった壁は手作りごはんへの疑問や不安でした。
どんな食材がいいか?
調理方法は?
分量や栄養バランスは?
犬と人では消化機能・能力が違うし、アレルギー体質を持っているかもしれない。
次々に湧いてくる疑問を解消するために、インターネットで調べていくと、手作りごはんに意義を唱える記述を目にすることもあり、更に不安が大きくなり、手作りごはんを始めること自体に疑問をもったこともありました。
手作りごはんの最大のメリットは、たくさんの水分を与えられること。
体調不良の犬の多くが、水分が足りないために排出の流れがうまく機能せず、老廃物や毒素を体内にためこんでしまっています。これらをスムーズに排出させるためには、水分をたっぷり摂取して排出を促すことが大切なのです。
手作りごはんは、犬の病気や症状をなくすためのもではなく、それぞれの臓器が持っている機能を正しく働かせ、病気になりにくい体をつくるためのものです。
ドライフードが体に合った犬もます。神経質になり過ぎず、「大らかな気持ち」で「いつものごはんにひと工夫」という気持ちで手作りごはんを取り入れていきましょう。
愛犬の一時的な軽い不調は、体(臓器)の機能が弱っているサインです。
各臓器の働きを助け、活発にする食材を手作りごはんに取り入れていきましょう。
愛犬の不調は、不要なものを排出して、必要な栄養素を取り入れる機能が滞っているシグナル。症状を抑える事と合わせ、臓器の働きを助けることが大切です。
ビタミンやミネラルなどの微量栄養素を取り入れましょう。
*微量栄養素とは
ビタミンとミネラルのことです。
3大栄養素と呼ばれる多量栄養素(糖質・タンパク質・脂質)は、体を維持するうえで必要なエネルギー源です。
微量栄養素は、この多量栄養素がエネルギーに変わる手助けをします。つまり、代謝に必要な酵素にはたらきかけて、消化・吸収、体内変化などを助ける体に欠かせない栄養素です。
複数の栄養素と一緒に与えることで効果があがる食材もあります。
どんなに体によい栄養素でも、偏って多く与えるだけではよい効果はでません。
普段からバランスのよい食事を与え、不調があるときはその症状に合わせた栄養素を少し増やすようにしましょう。
臨機応変に食材や調理方法を考えながら、愛犬の健康状態に合わせたごはんをつくる。
ただ、考え過ぎたり、こだわり過ぎては長く続けることが難しくあることもあります。
飼い主さん自身の状況やお家にある食材と相談しながら、無理なく楽しく作っていきましょう。
栄養がある食材でも、適量を与えなければ意味がありません。
年齢や体調を考え、適量を与えるようにしましょう。
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GORON 吉川奈美紀
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