アメリカの動物事情
第6回 刑務所や少年院でのドッグトレーニング
アメリカのペットストア(ペットショップ)
アメリカのペットストア(ペットショップ)
アメリカの一部の刑務所や女性刑務所、少年院では、受刑者にドッグトレーニングの方法を教えています。
トレーニングは、盲導犬の育成であったりシェルターから委託された保護犬であったりとさまざまですが、このシステムを取り入れた刑務所の受刑者の再犯率が激減したため、ドッグトレーニングを利用したプログラムを採用する施設は年々増えています。
アメリカでは、ドッグトレーニングに免許取得は必要ないため、出所後にドッグトレーナになった受刑者もいるそうです
アメリカでは、動物の生体展示販売を法律で規制してはいませんが、日本よりもはるかにパピーミルや仔犬&仔猫の社会化期への認識が世間一般に浸透しており、大手のペットストアでは生体展示販売をしていません。
そのかわりに、ペットストアではシェルターやアニマルレスキューと連携し、保護動物の展示を行なっていたり、週末には譲渡会を開催する場所として店舗を提供し、シェルター収容動物の譲渡に協力しています。収益金が寄付されるオリジナル商品を展開しているストアもあります。その収益金は保健所に寄付されたり、ペットストアが独立して行う動物愛護活動の資金になります。
その愛護活動の一部には、移動式のクリニックカーを購入し、獣医のいない僻地や低収入者が多く住む地域に出向いて、安価で予防接種や避妊・去勢手術が受けられる活動をしているところもあります。
他にも、ペットストアにはドッグトレーニングのスペースや定期的にワクチン接種ができる日が設けられており、いずれも安価で受けられるようになっています。
アメリカのほとんどのペットストアは、動物を購入する場所ではなく「収容される動物がいる間は売らない、買わない、作らない」場所となっています。
次回は、
アニマルレスキューに対する情報量と、アメリカのペットストア(ペットショップ)について
【Dear Paws】
「アメリカの動物事情」より 2013/1/11引用
【注意】このテキストは2010年9月の情報です。告知なく変更や訂正をする事があります。また、文中アメリカと表現していますが対象はメリーランド州に限定しています。アメリカの動物に対する取り組みや考え方は州法や自治体、生活形態により違いがあるため、内容が全米に共通している訳ではありません。
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