現在、世界には非公認犬種を含めて700〜800の犬種があるといわれています。
国際畜犬連盟(FCI)により公認されている犬種の数は352種類(2020年3月現在)。
日本の一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)で登録されている犬種が約200種類います。
犬種により、硬めの毛並み、柔らかめの毛並み、たくさん毛が抜けたり、ほとんど抜けなかったり様々な被毛タイプがあります。
今回の犬の雑学は、そんな被毛についてです。
あなたの愛犬は、どのタイプの『毛(被毛)』でしょうか?
犬の毛(被毛)の役割
まずは、犬にとって、毛(被毛)がどんな役割をしているのかを知っておきましょう。
主に、3つの役割があります。
1.外敵や予期せぬケガから体をまもるため
2.天候や紫外線からのダメージを軽減するため
3.自分の体を大きく見せるため
被毛の生え方による分類
被毛には、「オーバーコート」と呼ばれる上毛と「アンダーコート」と呼ばれる下毛があります。
それぞれに特徴と役割があります。
・オーバーコート(上毛) ⇒ ダメージから体を守る長くて粗い毛
・アンダーコート(下毛) ⇒ 防水・防寒の役割をする柔らかい毛
そして、
オーバーコートとアンダーコートのある被毛タイプが「ダブルコート」
オーバーコートのみ(アンダーコートの量が少ない)の被毛タイプが「シングルコート」
シングルコートの犬種は、保温の役目があるアンダーコートが少ないため、寒さに弱い傾向があります。
ダブルコート・シングルコートの代表的な犬種
【 ダブルコートの代表的な犬種 】
・柴犬
・ラブラドールレトリバー
・ゴールデンレトリバー
・チワワ(ロング)
・ミニチュアシュナウザー
・テリア系 など
ダブルコートは、暖かくなる春にアンダーコート(下毛)がごっそり抜けます。
シュナウザーやテリア系など、毛が抜けにくい犬種もいます。
【 シングルコートの代表的な犬種 】
・プードル
・チワワ(スムース)
・パピヨン など
毛質による分類
・ワイヤーコート ゴワゴワした針金状の粗い毛質。抜け毛が少ない特徴。
・カーリーコート クルクルと巻き毛。水をはじく撥水性に優れている。
抜け毛を放置すると絡んだり、フェルト上になることで皮膚が蒸れ不潔になり皮膚トラブルの原因となることもあります。
愛犬を日々ブラッシングして皮膚の状態を観察し、皮膚疾患の予防・早期発見に努めましょう。
ちょこっとBREAK「犬の毛を使ってDIY!」
アメリカケネルクラブのサイトで「7 Things You Can Do With Your Dog’s Fur ~犬の毛でできる7つのこと~」が紹介されていました。
http://www.akc.org/expert-advice/lifestyle/things-you-can-do-with-dog-fur/
1.ニットをつくる
2.鳥の巣箱に入れてあげる
3.犬の毛で羊毛フェルトづくり
4.ウサギや小動物から庭や野菜を守るために抜け毛を置く
5.油を吸収し地球をきれいにしよう。
Matter of Trustというアメリカにある団体が犬の毛やフリース、髪の毛を寄付してもらい、マット状にして海洋に流れてしまった油の吸収に使用しているようです。
6.犬のおもちゃや犬のベッドに使う
7.肥料にする 犬の毛は栄養が豊富。また、湿度を保ったり植物の温度をたもったりする働きがある。
*参考サイト*
アメリカンケンネルクラブ
一般社団法人ジャパンケンネルクラブ
Paw culture