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ペットの医療・健康
     

第17回 眼の病気

             早期発見の8つの注意点


    


すべての動物にとって、眼は周りの状況を知るための大切な器官です。
そして、犬や猫などのペットたちは、アイコンタクトで飼い主とのコミュニケーションをとることも出来ます。
しかし、様々な病気や怪我などでトラブルを起こすことも多いデリケートな部分でもあるため、動物病院での定期検査・診察のときだけではなく、日頃から眼の様子を観察し、異変があれば速やかに病院の受診を受けるようにしましょう。

  涙が多い・少ない

痛みを感じているとき・傷があるとき、涙が多くなりがちです。
その一方、涙が少なくなる「ドライアイ」のときも注意が必要です。
重度のドライアイになると膿のような目やにが増えたり、結膜が赤くなったりします。

  目やにが出る

黄色や緑色の目やには、細菌感染が疑われます。
猫で赤茶色の目やにが出るときは、ヘルペスウイルスの感染も考える必要があります。悪化すると角膜に炎症がおよび視覚を失ったり、もう一方の目や鼻に症状が併発することがあります。ヘルペスウイルス予防には、混合ワクチン接種が有効です。

  まぶたを閉じている・閉じ気味にする

目が痛いときに多く見られる症状です。
眼球の表面にある角膜や結膜に
・傷がある
・異物があたっている
・炎症が起こっている
可能性があります。
角膜の傷は、時間が経つと悪化し傷口が深くなり穴が開くこともあります。早めに対処をしましょう。

  白眼が赤い

結膜の炎症だけのこともあれば、結膜の奥にある強膜・ぶどう膜が炎症を起こしていることもあります。また緑内障の発症の時にも、強膜の充血で白眼が赤くなります。
緑内障やぶどう膜炎は、失明の可能性もある危険な病気です。
早期に動物病院で受診をしましょう。

  黒眼が白い

太陽の光などがあった時に、黒眼が濁って白く見えることがあります。
眼の表面の角膜が原因の場合、白内障によく似た症状で角膜炎症が進行して起こる角膜混濁を起こしている可能性があります。緑内障・角膜ジストロフィー・角膜変性症などの病気で白く濁ることもあります。
 
角膜の奥に原因がある場合、前房フレア・前房蓄膿など、ぶどう膜炎の兆候のこともあります。
 
そして、更に奥にある水晶体が原因の場合は、白内障や核硬化が考えられます。
核硬化は、水晶体の老化です。これによって視力を失うことはありません。
それに対して、白内障は進行した場合、視力を失う危険もあり、合併症を引き起こす可能性もある病気です。
白内障は、高齢で発症すると思われがちですが、若くても発症することがあります。
進行を遅らせる点眼薬もありますが、治療をするためには手術が必要になります。
 
どの部位から発症している症状であるか、詳しく動物病院で診断をしてもらいましょう。

  瞳孔が開いている・閉じている

瞳孔は本来、網膜に届く光の量を調節するために、光の量に応じて開いたり閉じたりを繰り返しています。
【瞳孔が開いたまま】の場合
網膜の病気…網膜剥離・進行性網膜萎縮・突発性後天性網膜変性などが疑われます。
【瞳孔が閉じたまま】の場合
反射性ぶどう膜炎や神経の病気である可能性があります。

  眼が大きい(でている)・小さい(引っ込んでいる)

【眼が大きい(でている)】の場合
・慢性期の緑内障で眼圧が上がり眼球が拡大している
・眼球の後ろに腫瘍などがあり、眼球を押し出している
などが、考えられます。事故や喧嘩などで、眼球が飛び出してしまうこともあり、その場合は緊急の整復が必要になります。
【眼が小さい(引っ込んでいる)】の場合
・先天性である
・病気の進行の過程で、萎縮している
などが、考えられます。

  物にぶつかる・足を踏み外す・歩きたがらない・アイコンタクトがとれない

眼が見えていない、もしくは見えづらい可能性があります。

このように日常生活をしている中で、飼い主さんが気づける症状が多くあります。
眼の病気には、内科治療(点眼・内服)で治る病気、手術が必要な病気、残念ながら有効な治療法がない病気があります。
動物病院で、ペットたちの状況をしっかりと診断してもらい、治療法についてよく相談をしながら、愛犬・愛猫にいちばんあった対処をしてあげてください。

2015年1月16日掲載

 

 

連載 『ペットの医療・健康
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GORON 吉川奈美紀

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