2011年3月11日の東日本大震災から9年。
この災害により犠牲となった全ての命に、心から哀悼の意を表します。
そして、未だ避難生活をされている皆様の暮らしが、一日も早く安定されますようお祈りしております。
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今月の「ゆるっとワンコ薬膳のススメ」では、薬膳ごはんやレシピをお休みして、非常時にワンコやニャンコ達が落ち着く「ツボ」や「マッサージ」、ペットと避難するときあると便利なアイテムのお話しです。
災害時、避難所にペットを連れて行ける準備を!
私たちには、避難経験がありませんが、SNSやニュースから、災害時にペットと避難所へ避難した方、ペットと一緒であることに肩身の狭さを感じて危険を覚悟で自宅に戻られた方の話を目にしてきました。
ペットは、人と違い避難所に行けば何とかものではないでしょう。
人のために用意された食料や水、毛布などはありますが、ペット用の物資はほぼありません。
現状の日本では、ペットとの同行避難が推奨されているとはいえ、人が最優先。
もしペットと過ごしやすい避難所であっても、自宅と同じではありません。
最低限、ペットシート・フード・水・フードボウル・リード・首輪やハーネスなど、普段使っているペットアイテムを持っていけるように用意しておきたいですね。
ペット用避難グッズがセットになった「ペット用非常持ち出し袋」などを購入するのもひとつの方法です。
さらに、あると便利で普段から使えるグッズはこちら。
*ソフトサークル、またはソフトゲージ
写真は、Sサイズ。
8kgの小桃が入って余裕があるので、もう少し大きめの犬でも使えるかもしれません。
このサークルは、とても軽く持ち運びに便利でおすすめです。
コンパクトに薄く畳めて、バッグにも入ります。
*持ち歩き用の器(ラバーカップ)
写真は、我が家の持ち歩き用の器(小型犬用)。
いつも使っているフードボウルが重くてかさばる場合、持ち歩き用の器(ラバーカップ)を避難用に用意します。持ち忘れの防止にもなりますね。
取手がクリップになっていますので、とても便利です。
小桃とのお出かけ用バックやお散歩バッグに常に挟んであります。
大きなサイズも販売しています。
覚えておくと便利なレスキューマッサージとツボ
【興奮やイライラしているとき】
ワンコやニャンコが、イライラしたり、興奮やパニックになっている時は、
「私の手足はどこ!背骨はどこー!」と、自分のカラダを見失っていることがあります。(人も同じです)
先ずは、しっかりと抱いたり触れて、「頭から背骨へ」可能なら「四肢へ」と撫でさすってあげて下さい。
カラダへの感覚と取り戻すきっかけをつくります。
少し落ち着いてきたら、前足にある『神門』のツボを優しく刺激します。
前足を包むようにさすってあげるのも効果的です。
『神門』
効果:気持ちを落ち着けてくれます
場所1:親指のある位置
場所2:足の外側(マーカーの付いている部分)
【癲癇など、脳の発作がある場合】
平常時でも心配ですが、避難所なら尚更です。
いつもと違う雰囲気を感じた時や大きな低気圧が発生することで発作が起きやすくなることもあります。
発作前やつらそうな時は、頭頂部や脇が熱くなっている場合が多いです。
濡れタオルや保冷剤で冷やしてあげて下さい。
発作を和らげるツボは『湧泉』です。
優しくゆっくりと押してあげて下さい。
『湧泉』
効果:発作を和らげるます。発作中もとても有効です。
場所:後ろ足の肉球にあります。(赤のマーカー部分)
避難のときだけではなく、普段から使えるマッサージとツボです。
ぜひ覚えておいてください。
今回ご紹介したグッズやケア方法は、普段の健康管理にも役立ちます。
旅行でも使える「ソフトサークル」
お散歩やお出かけの時に水を飲ませるときに役立つ「ラバーカップ」
カラダを撫でながらマッサージ、ツボの確認もできます。
日頃からの意識が災害時の犬や猫たち、そして飼い主さんの役に立つことを願っています。