子供と犬を守るために
乳児とゴールデンレトリバーの事故を考える
2017年3月、ゴールデン・レトリーバーが乳児の頭部を噛んで死亡事故を起こしたというニュースを知り、犬と暮らしている人も暮らしていない人も、犬が好きな人もそうでもない人も、きっと多くの人が何らかしらのショックを受けました。
犬の咬傷事故は、これまでも度々起き、メディアでも取り上げられきました。
しかし、今回の事故が私たちに特別強いショックを与えたのは、
10ヶ月でハイハイのし始めの乳児が噛まれたこと
飼い主である祖父母の目の前で起きた事故であること
ゴールデンレトリバーという犬種へのイメージ
ということからではないかと感じています。
この事故に対して、メディアやドッグトレーナー、そして犬と暮らす飼い主など、ネットで様々な立場から様々な反応がありました。
このような痛ましい事故が再び起きることがないように、人が知らなくてはならないこと、飼い主が注意しなくてはならないことがあるとしたらそれは、
「感情や思い込みから出てくる言葉や話ではなく、正しい認識と判断の助けになるシンプルな知識」
今回の特別記事『乳児とゴールデンレトリバーの事故を考える』は、
異なる立場で様々なタイプの犬と関わりをもつ3人のライターから提供いただいたコラム連載です。
読み比べるうちに見えてくる共通点や、犬と子供とを観る新たな視点があります。
お読みいただく皆さんそれぞれに、届きやすい言葉、受け取りやすいコラムがありますように。
どうぞご覧ください。
里見 潤 (ドッグコーチ)
1975年、横浜市生まれ。2004年、警察犬訓練校に入学、出張トレーニング会社を経て、保護活動団体「Dog shelter」の専属スタッフとして、保護犬のトレーニング、一時預かり家庭と里親家庭の間に入り、アフターフォローを担当する。
2012年7月より独立。出張、及び預託トレーニングを柱に活動する傍ら、保護犬の一時預かりを継続中。
日本警察犬協会公認訓練士
ジャパンケネルクラブ公認訓練士
東京都動物愛護推進員
保護犬預かりを主に、トレーニングのことを書いている里見潤さんのブログ
「イヌと歩けば。」http://setahachidog.blog.fc2.com
栗山 典子 (CPDT-KA)
幼少期をスイス・ジュネーブで過ごし、帰国後、日本の保護団体にて保護犬のリトレーニングなどを学ぶ。
トレーナー育成アカデミーを卒業し、現在は保護団体でのボランティア活動を引き続き行いつつ、動物病院に勤務している。
犬のこと トレーニングのこと 日々のこと。栗山典子さんのブログ
「あびりんぶー」http://ameblo.jp/abirinbu/
桜沢 ルミ
子供の頃からの夢である犬との暮らしを始めたものの、ビーグルのやんちゃぶりに生活の危機を感じ、近所のしつけ教室に駆け込む。
以来ドッグトレーニングの素晴らしさに目覚め、愛犬と共にオビディエンス・アジリティ・優良過程犬テスト・k9ゲーム・ドッグダンス・ノーズワークと多様な競技にチャレンジを続けている。
また愛犬の体調管理のため、ドッグスクールアウラにて手作り食、犬護舎にてセルフケアマッサージを習得し毎日の健康管理に努めると共に、Song of Earthにてアニマルコミュニケーション講座を受講。
アニマルコミュニケーター・ヒーラーとしての独立を目指し日々勉強中。
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