秋は、さまざまな木の実や果実が実る収穫の季節。
梨、桃、栗、団栗、胡桃、そして、ぶどう。
今回の「ペットのトラブル対処法」は、犬がぶどうを食べたときの対処法についてのお話です。
犬にとって危険な食べ物とされている「ぶどう」
ぶどうやレーズンは、犬に食べさせてはいけないといわれる食べ物のひとつです。
ただ、その危険性については、臨床的に解明されておらず「不明」といいます。
ネットで調べると多く見かける、犬がぶどうを食べたときに起こる危険な症状は
「犬がブドウを食べて中毒を起こすと、食べて2~3時間後から腹痛や嘔吐、
下痢を繰り返すようになり、最悪の場合は2~3日で急性腎不全を起こし、死に至ることもある。
もともと腎臓に疾患のある犬なら、さらに危険性が増す。
犬がぶどうを食べたら、すぐ動物病院へ連れていき、胃洗浄を行うべき。」
など、ぶどうを食べた愛犬の飼い主の危機感をあおる言葉がならんでいます。
私もそんな言葉に不安を感じた飼い主のひとりでした。
先日、愛犬2頭と一緒にぶどう狩りをしていた時、愛犬が落ちていたぶどうを口にしたところ、おいしいと感じたのか?パクパクと食べ始めました。
ぶどうが犬によくないと知っていたので食べるのをやめさせ、その後様子を見ていましたが、特に不調はなく過ごしています。
犬がぶどうを食べたときの対処を考えると、、、
現在、犬のぶどう中毒の原因物質としてあげられているのは、農薬・カビ毒・ぶどう由来の未知の成分など考えられていますが、未だ特定はされておらず、メカニズムの詳細もわかっていません。
ただ、日本ではほとんど報告事例はありませんが、アメリカやイギリスでは、症例が少なくとも犬がぶどうを食べて死亡する事故が起こっています。
その一方、昔からぶどうを食べて平気な犬たちも多くいることも事実です。
他の果物でもそうですが、それぞれの犬によって、体質に合う・合わないが必ずあります。
初めて食べる果物の場合、少量食べただけでも下痢をしてしまう子もいます。
それは、ぶどうだけが特別というわけではないと思います。
もし犬がぶどうをたべたら、腎不全や死に至ることも考えられるということを頭におき、焦りすぎず神経質になりすぎず、犬の様子を観察し、気になる変化があれば動物病院へ診察をすることをおすすめします。