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プロレスで「犬猫殺処分ゼロ!」?! プロレス集団ZERO1大谷晋二郎さんに聞く – 第1回

プロレスで「犬猫殺処分ゼロ!」?!

第1回

    プロレス集団ZERO1大谷晋二郎さんに聞く


 動物の命を考えるイベントが各地で開かれる中、今年3月、4月に東京・大阪で、ユニークなイベントが開かれました。プロレスによる、動物愛護活動です。動物の命について改めて考える大会として、犬・猫の殺処分ゼロを目指す運動にも賛同し、問題提起を含めたイベントでした。今回は、そのイベントを主催し、ほかにもプロレスを通じて様々なメッセージを発信し続けるプロレス集団ZERO1の道場にお邪魔して、運営会社ファーストオンステージの社長兼レスラーの大谷晋二郎さんにお話を伺ってきました。

――― 今年、「あなたのレスラーズ、動物愛護・犬・猫殺処分0運動推進大会」が東京、大阪で開催されました。このキャンペーンを開催するまでの経緯を教えてください。

 われわれは、10年くらい前から、プロレスの試合を行うだけではなく、試合を通していじめ撲滅などのメッセージを伝える活動をしています。プロレスを通して、逃げない勇気、何度でも立ち上がる姿を学んでもらいたい、伝えたいと。それまではプロレスの好きな方が見に来て、応援してくださるというだけだったのですが、プロレスを通して伝えられるメッセージがあるんじゃないかと思いまして。

 そういう活動をしている中で、公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの方から、犬猫殺処分ゼロのスローガンを掲げてプロレスをしていただけないかというお話をいただいたんです。プロレスで少しでも力になれるのであればと、お引き受けしました。

――― 「ZERO1(ゼロワン)」という名前ともちょっとからんでいるのですか?

 ああ、なるほど、そういわれればそうですね(笑)。
われわれのZERO1という名前は、「ゼロから一番へ」という意味で2001年の立ち上げの時につけた名前なんです。

――― ZERO犬(ワン)軍とZERO猫(ニャン)軍に分かれたんですよね。

 プロレスとどうやってリンクさせていこうか、と考えたときに、イヌ好き?ネコ好き?というのを選手たちに問いかけてみたら、キレイにふたつに分かれたんですよ。うちの中では、ふだんユニットというか、グループ分けがあるんですけれども、今回はイヌ好きネコ好きで分けてみたら面白いんじゃないかと、チーム分けをしました。入場の時に犬の鼻をつけたりネコのひげをつけたりして、分かりやすくしてみました。

――― お客様の反応はどうでしたか?

 最初はなんだろうという感じだったと思いますが、終わった後は、なるほど、とか面白い試みだと言ってくださいました。いままでにプロレスを通じたこういう活動はなかったと思いますし、そういうことに興味のなかった人たちが、興味を持ってくれたらいいのかなと思います。

 レスラーが試合の前後に、リング上や会場で殺処分ゼロということをメッセージとして伝えていくわけですが、プロレスで犬猫殺処分ゼロだ、といっても、はっきりいって「?」ですよね。でも、続けていくことで、答えは必ず出てくると思っています。ああこういうことか、ならば自分もできることをしようと思ってくれればいいですね。われわれにお声掛けくださった方を後悔させないためにも全力で取り組んでいきます。

 よく、継続は力なりと言いますけれども、僕は継続は信頼を生むと思っています。続けていくことで、もっともっと伝わっていくメッセージがあるんじゃないかと。続けていった先の結果を僕は期待しているんです。

――― 今後のご予定は決まっているのでしょうか?

 「殺処分ゼロ」をタイトルに掲げた試合は、具体的にはまだ決まっていませんが、今後も続けていきたいと思います。継続が大事だと思っていますので。

プロレス好きの方たちが犬猫殺処分ゼロの活動に興味を持ってくださり、そこからさらに広がっていったら素晴らしいですね。

次回は、ZERO1さんのこれまでの活動についてご紹介します。

あなたのレスラーズ特設サイト 犬と猫、そして動物たちのレスラーズ
http://www.z-1.co.jp/animal/
ZERO1オフィシャルWEBサイト
http://www.z-1.co.jp/index.html

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