2011年3月11日に発生した、未曽有の災害。
かつてない大きな被害をもたらし、数多くのかけがえのない命が失われた東日本大震災から、9年が経とうとしています。
この震災により犠牲となられた方々に、心より哀悼の意を表しますとともに、今なお、不自由な避難生活を送られているみなさまの暮らしが一日も早く安定され、復興を遂げられますようお祈りします。
今月のGORONは、動物たちと暮らす立場から、被災からの復興や避難の備えなどをテーマに、今の自分たちにできることを考えていきたいと思います。
第1週目のテーマは「飯館村に残されている犬や猫」
家族を待ちながら今を生きる犬や猫と、給餌や犬の散歩のために現地へ通い活動を続けているボランティアの方々についてです。
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未だ避難解除にいたらず、避難指示が続く福島原発周辺の地域。〈 参考 〉福島県ホームページ ふくしま復興ステーション
避難指示区域のイメージ(令和2(2020)年3月10日時点)
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/list271-840.html
この地域では、私たちと人と同じく、ペットたちの被災も続いています。
原発事故により取り残されているペットたちの現状と私たちひとりひとりにできることを考えるきっかけにしたいと考え、震災直後から続けられている飯舘村でのボランティア活動についての現状について、知れる限りの情報をお伝えいたします。
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依然として飯舘村ではボランティア活動が必要とされている。
原発事故から8年8か月、最高時49か所あった給餌BOXは現在6か所になっているが、それを頼りに生きている限り・・・
2019年11月もいつものメンバーが通っていた。
*3日にナナパパチームが、
*6・13・20・27日の毎水曜日にはJupiter&猫撮るさんが、
*23日Natsumint隊さんが、
*それに移住組のUさんが4~8日・21~24日、Koさんが「福光の家」のボランティアの合間の月・土に村のワンニャンたちへの給餌活動に尽力されていた。
*村に欠かせない存在の「福光の家」のよしみちゃんは言わずもがなである。
〈 抜粋 〉飯舘村でボランティア活動を続けている『aihamalteseのブログ』より
「飯舘村のボランティア活動 2019/12/01」 https://ameblo.jp/t-hibidas/entry-12551882087.html
2019年11月、飯館村に残された犬や猫に餌を与えるために少ないボランティアさんたちが行けたのは、20日間。
12月は、毎週水曜日の「Jupiter」&「猫撮るさん」と月・土曜日にほかのボランティアの合間に来られる「Koさん」だけになってしまうとありました。
置いた餌を野生動物に食べられないように、設備を修理したり、掃除をしながらの給餌は、とても時間がかかり労力も必要なことが想像できます。
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私が、飯舘村に取り残された犬や猫たちのボランティア活動について知るきっかけになったのは、「猫撮るさん」ことフォトグラファー上村雄高さんの写真展『Call my name 原発被災地の犬猫たち』を知ったことでした。
かつて、カメラマンとして半歩引いて犬や猫の写真を撮り、自費での活動を基本としていたそうですが、現地に入るボランティアの激減したことにより、一歩踏み込み、2018年12月から、ほぼ毎週現地に足を運び、給餌と犬の散歩をしているそうです。
詳しくは、ぜひ上村雄高さんの活動ブログ『Nekotoru』をご覧ください。
『Nekotoru』 https://nekotoru.com/299/
各地で開催される写真展『Call my name 原発被災地の犬猫たち』やネット販売されているカレンダーなど物販のお知らせ、ご支援のお願いや毎週水曜日のボランティアの様子や現地の窮状などが掲載されています。
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現地に入るボランティアが減っている中、ボランティア活動に参加できることが、動物たちと活動を続けているボランティアさんたちのいちばん大きな助けになることは明らかです。
でも、現地に行けなくとも、今の私たちにできることはあります。
それは、「支援」と「応援」です。
『Nekotoru』より
ボランティア活動には、餌代や医療費、物品の購入など、費用がかかります。
上村雄高さんの活動ブログ『Nekotoru』
「原発被災地の犬猫 ご支援のお願い」
https://nekotoru.com/299/?p=19089
物資の送付先やアマゾン欲しいものリスト、支援金の振込先などが掲載されています。
そして、ボランティアを支援する中で、いつでも誰もがすぐできること、そしていちばん大切なことは応援だと考えています。
ボランティアの現状を友人や家族に話す、SNSでシェアする、写真展を観に行く、カレンダーを購入する、または飯館村の犬猫を知ってもらうためのパンフレットを置くスペースやカレンダー販売がする場所をつくったり探したりなど、自分のできる範囲で情報の拡散や支援を募ることも応援です。
ぜひ、今の自分ができることを。
ご自身で探しやってみてください!