猫と犬と一緒に暮らす
先住猫「ランプ」 メス 16歳
後住犬「小梅」 メス 6歳
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猫のランプと暮らしていた我が家に、犬の小梅がやって来たのは、ランプが10歳の時でした。
ずっと猫と暮らしていた私たちが、犬を迎え入れる事を決めるまでには、長い時間がかかりました。
まず先住猫のランプは、拾った時に虐待されていたであろう形跡があり、今でもとても臆病で慎重、そして頑固な性格。
そんなランプが、果たして迎えた犬と仲良くなれるのだろうか?という不安はありました。
インターネットで様々な情報を集め、夫婦で良く話し合い、
「人間がしっかり対応しよう。そして仲良くなる事は期待せず、犬と猫それぞれを良く見て、家族全員がストレスのないようにしよう」と結論を出し、縁あって小梅(犬)を迎えました。
小梅を迎えてから初めの1ヶ月は、戦いでした。
ランプと小梅の生活スペースを分け、お互いの逃げ場を作ったものの、当時の小梅はまだまだ仔犬。事あるごとにランプにちょっかいを出し、追いかけ回し、飼い主達は対応に必死でした。
叱ってばかりだったかもしれません。
犬のしつけ本を読みあさり、実践しても、1冊のしつけ本の中で効果があるのは1つか2つ。
小梅のエネルギーの発散と、ランプの静かな時間を作るために、時間のある限り小梅を散歩に連れ出し、ご近所で犬を飼っている方々からアドバイスをいただいたりしていました。
そんな戦いの中、私達家族のスイッチを入れてくれたのはランプでした。
小梅がいつもの様にランプにちょっかいを出した時の事です。
思わず怒鳴りそうになった私を制止する様に、私と小梅の間にサッと入り、私をキッと見つめたランプ。そのタイミングとランプの迫力に、私はスッと冷静になり、小梅も静かになりました。
この時が、みんなの間に「家族として暮らす普遍のルール」が出来上がり、しっかりとした「絆」で結ばれた瞬間だと感じています。
思い出すと、お恥ずかしい限りの情け無い飼い主でした。
人間も猫も犬も同じ生き物同士・・・相手にルールを押し付けて、そのルールを理解出来ないのに相手を振り回すことは、お互いにとってもよい関係を築くものではありませんでした。
この時以来、私自身が小梅の行動や変化を「待って・見守る」事を覚え、小梅のしつけとルール付けはトントン拍子に上手くいき、ランプと小梅の関係もよくなっていきました。
今では、2頭一緒に同じ空間でゆったり過ごせますし、時々寄り添ったりしています。
目下の悩みと言えば、ランプが16歳と高齢になったせいで、時々小梅が生意気な態度をとる事位です(笑)
そのままを大切にする。今を見る。
この子達にとって、私達夫婦との生活が世界の全て。
これからも、この子達を目一杯大切にしていきます。
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