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動物たちを知ろう 第1回 「犬と人」「猫と人」

動物たちを知ろう

第1回 「犬と人」「猫と人」

    


はじめに

 
一緒に暮らす家族同然のペットたち、散歩の途中で出会う初対面の犬や猫、動物たちの行動や仕草にはその動物たちを知るための手がかりがあります。
動物は、私たち人間のように言葉を話すことはできません。その代わりに、体全体を使ってその気持ちを表現しています。飼い主が困ってしまう行動にも理由があるのです。
動物たちが表現している行動から、動物たちの心を読み取ることができれば、人も動物ももっと楽しくストレスを感じず、一緒に暮らしていくこともできるかもしれません。
「動物たちを知ろう」では、犬や猫を中心に動物たちの行動から見えてくる様々な知識についてご紹介していきます。

 

「犬と人」の繋がり

犬は、飼い主である人に寄り添い従順でいたいという気持ちがある動物です。
犬は、人を異なる存在として認識し、飼い主がリーダーであることを理解し、リーダーの指示を守るために努力します。
犬と人の関係性に関する最新の研究結果で、犬と人との間には絆が生まれることが可能で、犬も人も同じように感情により口調が変化することが明らかになっています。
その結果、犬は人の感情を口調から読み取ることができて、同様に人も犬の感情を読み取れます。これにより、犬と人が密接にコミュニケーションをとることができ、相手との絆を深めていくことが可能だということが証明されました。
犬は、親犬とでさえアイコンタクトをとりません。そんな犬にとって、人は唯一アイコンタクトをとる対象なのです。
そして、犬が飼い主に対して築く関係性とは、人間の子供が親に対して築いていく関係性と似ています。人の子供と同様に、犬は怖がった時に飼い主の元へ走っていくなどの行動などがその例です。
 
犬がリラックスしているのか、怖がって いるのか、服従的または支配的なのか?犬のボディーランゲージを知ることは、犬の気持ちを理解することです。
「犬と人」とは、人が犬のボディランゲージを理解すれば、もっと犬の気持ちを理解し、犬とのコミュニケーションをさらに深めていくことができるでしょう。

 

「猫と人」の関係

イギリスの動物行動学の専門家ジョン・ブラッドショー氏は、猫と犬の人間に対するある行動の違いに気づきました。それは「猫は犬とは違い、人間を人間としてとらえていない」ということです。
猫は、猫同士で遊ぶときも、人と遊ぶときも同じ遊びを好み、人がいようがいまいが同じ振る舞いをしています。
汚れがついていれば舐めてあげるし、好きなら近くに座るというように、猫は人を特別視せず、対等な立場でコミュニケーションしているのです。
猫が呼んでもこなかったり、人が読んでいる新聞の上に乗ってくると、猫に馬鹿にされていると感じる飼い主さんもいるでしょう。
しかし、ジョン・ブラッドショー氏の動物行動学によると、猫は自分より劣った猫にすり寄りません。もし、猫が飼い主のことを馬鹿にしていたら、近くに寄ってもこないでしょう。ただ、運動神経がよい猫は、人に狩りのお手本をみせたり、実際にハントした小鳥や虫の死骸を見せに飼い主の前にもってくるのです。
猫は、人に対しどちらが上ということもなく、対等な関係を望んでいるのでしょう。

犬と猫それぞれがの人との関わり方の違いを知ったところで、犬と猫をもっと理解するために、第2回は「犬のボディーランゲージ」、第3回では「猫のボディーランゲージ」をご紹介していきます。

2015年5月29日掲載

 

参考サイト:
「Study: For dogs human-love is the drug」
http://thevine.com.au/life/science/study-shows-for-dogs-human-love-is-the-drug-20141125-290684/
参考文献:
「猫的感覚: 動物行動学が教えるネコの心理」(早川書房)
ジョン ブラッドショー (著), 羽田 詩津子 (翻訳)

 

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 GORON 吉川奈美紀 

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