桜の花も散り始め、春真っ盛りですね。
春は、五臓の『肝』の働きが強くなり、解毒力が高まる季節です。
その反面、狂犬病などの予防注射、フィラリア・ノミダニ除去薬など、お薬で肝を酷使する季節でもあります。
今回は、ワンコの健康管理相談で多い、ワクチン接種やステロイド投薬、入院や手術後、東洋医学や薬膳をつかったできるリカバリー方法のお話です。
ワクチンの添加物を排出促進に
ワクチンには、添加物として重金属が含まれています。
「え?金属なんて大丈夫?」と思われるかもしれませんね。
でも安心してください、これらの添加物は、ワクチンを体に効かせるために必要な成分であり、体外に排泄することができます。
《ワンコ薬膳ポイント》
その排泄力を高めるために、おすすめの食材は「パクチー」
「パクチー」は、身体の中に溜まった重金属を追い出してくれます。
ワクチンが効能を発揮するために、最低2週間かかるといわれています。
ワクチン接種をして2週間以上経過した後、パクチーをサッと茹で細かく切って、フードにトッピングしたり、手作りごはんに混ぜてあげて下さい。
ステロイドの副作用軽減に
ステロイドは、お悩み相談がとても多い薬です。
皮膚病や腫瘍、心臓病、脳炎とさまざまな病気に使われるます。
副作用の強い薬ですが、病気によっては、生涯飲まなければならない薬でもあります。
我が家でも、ワンコ薬膳の先代アシスタント「小珠」も壊死性髄膜脳炎でステロイドを飲んでいました。
東洋医学でステロイドは、「生命力の貯蔵庫である『腎』のパワーを奪い、疾患(患部)を冷やして治す」薬だといわれています。
「奪い」「冷やす」からこそ、即効性があります。
奪う力が強い分、副作用が大きくなります。
でも、奪われた分を補給してあげることができれば副作用を減らすことができます。
《ワンコ薬膳ポイント》
おすすめ食材は「山芋・キャベツ・ブロッコリー」です。
茹でてフードにトッピングしてあげて下さい。
また、長期間、高容量でステロイドを飲む・塗るなどして摂取する場合は、ドッグフードだけでは薬を体内にいれることでタンパク質消費量の補充が追い付かず、筋肉や骨が痩せてしまいます。
お勧め食材と合わせて、お肉やお魚を足してあげて下さい。
手作りごはんの場合は、タンパク質を少し多めに入れてあげて下さい。
入院・手術後に
私たち人でも手術は怖いですし、入院は気が滅入りますよね。
動物たちも入院や手術では、とても多くのエネルギーを消費します。
そして、手術・出産・ヒートでは、大量の血を失います。
これは、出血だけでなく、体や傷を回復させるために血をたくさん使うからです。
血をつくる力もしっかり補ってあげて下さい。
帰宅したら「さあ!遊ぼう!」ではなく、先ずは心身共に休ませてあげて下さい。
ごはんは、消化のよい物を食べさせましょう。
消化で消費するエネルギーを減らし、体の疲労を抑えることができます。
《 ワンコ薬膳ポイント 》
*気を補う(エネルギーチャージ)おすすめの食材は
「米・肉全般・玉子・かぼちゃ・山芋」
*血を補うお勧めの食材は
「牛肉・鰹・青魚・小松菜・ほうれん草」
フードにトッピングしたり、手作りごはんの食材に加えてあげて下さい。
次は、ワンコ薬膳ポイントのおすすめ食材をつかったリカバリーレシピを2つご紹介します。