乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。
今回は、掻き壊した尻尾のケア精油と簡単カバーでできるおうちケア!
春や夏になると、馬の尻尾にかゆみが出て、柵や壁にこすりつけて掻き壊してしまうことがありますよね。
毎年同じ時期に起きるなら、それはアレルギー性の皮膚炎がベースにあるかもしれません。
とくに虫刺されがきっかけになり、首・顔・尻尾といった皮膚のやわらかい部分を掻き続けてしまうケースは少なくありません。
今回はそんな「尻尾の掻き壊し」に対する、やさしいアロマケアと保護用カバーの簡単アイデアをご紹介します。
アロマでできる、尻尾の傷ケアブレンド
尻尾を掻いてしまった後の皮膚は、炎症やかゆみだけでなく、雑菌の繁殖や傷の悪化にも気をつけたいところですね。
そんな時におすすめな精油を使ったオイルケアのレシピを紹介します。
〈 ヒーリングリペアオイル(10ml分) 〉
・ベースオイル
ホホバオイル … 10ml(皮膚に近い性質があります)
・ブレンドする精油と効能
ラベンダー精油 … 1滴(抗炎症・鎮静)
フランキンセンス精油 … 1滴(皮膚再生・傷の保護)
カモミール・ローマン … 1滴(かゆみ・アレルギー緩和)
ティーツリー精油 … 1滴(必要に応じて。抗菌作用)
*使用上の注意*
必ず患部が乾いてから使いましょう(出血・ジュクジュクがあるときはNG)
*使い方*
清潔な手でごく少量を取り、指先で軽くなでるように塗布します。
1日1〜2回を目安に、様子を見ながら。
傷を守る「簡単尻尾カバー」を身近なもので作る!
オイルでケアをしても、馬がまた掻いてしまっては意味がありません。
そこで活躍するのが、尻尾の保護カバーす。専用品がなくても、家や厩舎にあるもので簡単に代用できますよ。
〈 アイデア1 〉ストッキング or レギンス
古くなったストッキングやレギンスをカットして、尻尾の毛を入れて根元をゆるく固定するだけ。
伸縮性があり、通気性も抜群。精油ケア後の保護にもぴったり。
〈 アイデア2 〉伸縮包帯+ガーゼ
精油を染み込ませたガーゼをあてて、尻尾の根元を包帯でやさしく巻きます。
マジックテープで固定すると安定感アップ。
〈 アイデア3 〉洗濯ネットやヘアバンド
小さな洗濯ネットやネット付きヘアバンドで尻尾を包んで、根元をリボンや髪ゴムで固定。
虫除け効果も期待できます。
*使用のポイント*
蒸れや締め付けすぎに注意!
初めは30分〜1時間で様子をチェック
つけたらご褒美おやつをあげて「良い記憶」にしてあげましょう
傷を治すには、「掻かないこと」と「皮膚の環境を整えること」がセットで大切です。
精油の力と、ちょっとした工夫で、馬たちのつらいかゆみが少しでも楽になりますように!