乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。
草花や虫たちが活動し始めた春。
馬たちにとっては「かいかい」が始まる悩ましい季節でもあります。
季節性の皮膚病や痒みに対するアロマセラピーは、馬の自然治癒力をサポートするのにとても有効です。
特に春や夏にかけて増える虫刺され・アレルギー性皮膚炎などの痒みに対して、役立つ精油をご紹介します!
皮膚の痒みや炎症に有効な精油
・ラベンダー…抗炎症、鎮静、皮膚再生/皮膚トラブル全般に万能。安全性が高く、希釈して使用。
・ティーツリー…抗菌、抗真菌、虫刺されケア/真菌性の皮膚病に強い。刺激があるので必ず希釈。 |
・カモミールローマン…抗炎症、抗ヒスタミン、かゆみ緩和 /アレルギー性皮膚炎にとても有効。高価だがマイルド。
・フランキンセンス…肌再生、傷の修復、鎮静/傷ついた皮膚の修復に◎
・ゼラニウム…抗炎症、皮膚バランス、虫除け/虫刺され後や炎症による痒みにも◎
・ニアウリ…抗菌・抗ウイルス、皮膚刺激緩和/ティーツリーに似ているがマイルド
かいかいをケアするアロマクラフトレシピ
〈 皮膚スプレー 〉
精製水:100ml
ホホバオイル or 植物性グリセリン:小さじ1
精油:合計5〜10滴(例:ラベンダー3滴 + カモミール2滴 + ティーツリー1滴)
*よく振って使う(使用前に毎回シェイク)
皮膚の気になる部分に1日1〜2回スプレー。
*傷がある場合はアルコールを入れないこと。
〈 マッサージオイル 〉
キャリアオイル(ホホバ、ココナッツ、スイートアーモンドなど)10mlに対し、精油を1〜2滴。
皮膚の赤みや掻き壊しがある箇所に優しく塗布(摩擦は避けてなでる程度に)。
〈 虫除け+痒み対策ブレンド 〉
・ラベンダー:3滴
・ゼラニウム:3滴
・ティーツリー:2滴
精製水とグリセリン、乳化剤と一緒に虫除けスプレーとして使用
かゆみの元となる虫の忌避+皮膚保護のW効果。
馬に精油を使うときの注意点
・直接皮膚に精油の原液を塗らない(やけどやかぶれの原因)
・精油を使った後、紫外線に当たると皮膚にダメージが出る精油もある
(例:柑橘系)→日光に当たる部位には避ける
・使用前に目立たない部位でパッチテストをする
・痒みが慢性的・出血を伴う場合は、まず獣医師に相談
季節性アレルギーの対処は早めに始めるのがポイントです。
一度掻きこわしてしまうと広がったりなど治癒までに時間がかかってしまいます。
毎年皮膚病に悩まされる馬は少し早いかな?という今から虫除け馬着を着せたり皮膚のケアを始めてあげましょう。