乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。
今回は馬のためのアロマセラピー、馬におすすめの精油を紹介します。
【 ラベンダー 】
万能の精油と言われるラベンダー。
鎮静作用がある成分が多く含まれています。
抗炎症や鎮痛作用や、安眠を促す作用などもあるため、運動後のマッサージや、厩舎への拡散など活用法の沢山あります。
競技前や輸送前に塗布したりなどすると、馬も人もリラックスできます。
人にも人気の香りですが、馬も比較的大好きです。刺激がなく安全性の高い精油です。
・緊張を緩和してリラックスする
・皮膚の炎症を和らげる
・痛みの軽減
・虫刺され
【 ティートゥリー 】
シャープですっきりした香りのティートゥリー。
抗菌、抗ウィルス作用、リフレッシュ作用があります。
血液循環を促進し、むくみを緩和します。
高濃度に注意して使用しましょう。
・免疫力を上げる
・痛みの緩和
・むくみの緩和
・皮膚の感染予防
【 ペパーミント 】
清涼感のあるスーッとした香りのペパーミント。
筋肉痛などの痛みの緩和、抗菌、抗真菌、抗ウィルス作用があります。
眠気を覚醒させたりするリフレッシュ作用と興奮をクールダウンさせる両方の作用があります。
消化をサポートするため、疝痛になりやすい馬の日常ケアに使用できます。
刺激があるので、濃度に注意しましょう。
・筋肉痛などの痛みの緩和
・消化のサポート
【 フランキンセンス 】
神仏への捧げ物として古代エジプトの儀式で薫香として使用されていたフランキンセンス。
スパイシーで奥深いウッディな香り。
心の乱れを鎮め、呼吸を深く整えてリラックスする作用があります。
感想や肌荒れなど皮膚トラブルにも優れた効果を発揮します。厩舎内にスプレーしたり、皮膚に塗布して使用します。
・不安を和らげ穏やかにする
・落ち着きを取り戻す
・緊張を伴う呼吸器系の不調を緩和
・皮膚細胞の成長促進
【 マジョラム 】
甘くややスパイシーな香りのマジョラム。
温める精油と言われています。
何千年もの間、薬草として使われてきました。
副交感神経に働きかけて、自律神経を整え、心身のバランスを保つための手助けをします。
身体を温め、冷えの緩和、痛みの緩和の働きがあります。
・精神的疲労の回復
・不安感や不眠の緩和
・血管を拡張し血流を促すため、馬の関節のサポートに
おすすめの精油5点を紹介しました。
人間のアロマセラピーでもどれも代表的な精油です。
紹介した精油の働きは馬だけでなく、人にももちろん同じように働きます。
人にも馬へのアロマセラピーは馬だけでなく、同時に自分も香りによるケアができる所も嬉しいポイントです。ぜひ参考にしてみてください。
次回は、これらの精油を用いて、具体的にどのようにケアするかのお話をします。